老化しない体をつくる

人間を若返らせ、寿命を延ばす因子は複雑で、複合的に絡み合います。そして、私達が持っている遺伝子の発現パターンが生活習慣によって変化することもわかってきました。「エビジェネチクス」という考え方で、先天的には同じ遺伝情報、つまり同じゲノムであったとしても、後天的な環境因子でゲノムが修飾され、固体レベルの形質がことなってしまうという考え方です。結局、人間を阿波格保ち、長寿を導くものは、いろいろな若返りの因子を考慮しながら、生活習慣を正しいものにすることが大切になります。

酸化と糖化が老化の元凶

酸化とは物質に酸素が結合する反応です。体に起る「錆び」と言われています。大気中には20%の酸素が含まれており、さまざまな外部からの刺激で、体内に活性酸素が発生します。活性酸素が過剰に生まれると細胞を障害してがん、心筋国足などの生活習慣病を起こします。

人間の体にはこの活性酸素から体を守る抗酸化反応防御機構が備わっています。

寿命の回数券「テロメア」

老化のスピードをコントロールするものには、「寿命の回数券」と呼ばれるテロメアがあります。テロメアは染色体末端にある「末端小粒」でです。ここには塩基の繰り返しの配列があり、それが年とともに短くなります。

南デンマーク大学で老化の研究をしているC.クリステンセン教授は「見た目が老けている人は、実際の寿命も短い」という研究成果を発表しました。彼らは2001年に913ペア、1826ン便んの70歳以上の双子の写真を撮り、それぞれ何歳に見えるのかを41人の医療関係者にアンケートして、見た目の年齢とテロメアなどの長寿バイオマーカーの関連性を調査しました。

2008年に追跡調査をした結果、実年齢より老けて見えた人の方が早く死亡していることがわかりました(British Medical J.2009)クリステンセン教授の分析によれば、「若く見える人はテロメアが長く、老けて見える人はそれが短かった」ということでした。

さらに、教授の研究により「人の寿命は遺伝的要因で決まることはほとんどなく、寿命の75%は生まれてから今日までの環境や生活様式によって決まる」ことがわかってきました。つまり仮に両親が長生きしても、自分が不健康な生活を続けていると長生きできないのです。

この環境要因には