さとうわきこ さく・え 福音館書店
「きょうはいいてんきだねぇ」という母さんの言葉からはじまり
片っ端から何でもかんでも洗濯をしていくお話です。
えっこんなものまで ?
という驚きとユーモアが詰まった一冊
たくましく、ブレない せんたくかあちゃんは
私の理想のお母さん像 (#^.^#) でもあります ?
家事の中でも食事の次に時間がかかる洗濯・・・毎日お疲れ様です。
お子様がいらっしゃる家庭では、量もすごいいですよね。
そんな洗濯を母親や姑さんから教わったことはありますか・・・?
洗濯機も洗剤も進化してはいますが、今回は洗濯方法と洗剤についてお話してみようと思います。
各家庭ごとに違う洗濯方法だけども・・・
私は何故か、母親から洗濯のやり方を口うるさく教えられました。また保育園でも教わりました。
口うるさい言い分はこうでした→洗濯物は外から見えるので、きちんとしていないとだらしがない家だと思われ、夫が恥をかくのだと。
またヨレヨレの服やシミがついた服を子どもや夫に着させているのも、だらしがない・恥ずかしいことだと。
なので母は制服Yシャツからハンカチ・エプロンにいたるまでアイロンをしてくれていましたし
破れやほつれはすぐに直し、シミは落としたり、買いなおしてくれていました。
これが当たり前なことと思っていましたが、保育所で働き始めてみると
各家庭ごとに違うことがわかりました。
お母様はきれいな服を着て、お化粧もきれいにしているのに
子どもの服はヨレヨレ・破れたまま・シミはつきっぱなし・下着のゴムは伸びたまま・・・
食事がベッタリ食事用エプロンにつきっぱなし・・・
というケースもよくありました。
そこで気がつく訳です。 きちんとしていないと、だらしがないと思われるという意味を。
また、母に対しては仕事をしていたのにも関わらず、一生懸命やってくれていたんだ、感謝だなぁと。
洗濯の基本を考えてみよう!
洗濯の基本を考えてみましょう!!
私が考える選択の基本を紹介したいと思います。
仕分け作業=汚れのついたもの・タオル類・化繊・綿 別に分ける
食事がついたもの、シミ、靴下の汚れ、ドロ汚れのひどいものは洗面所で下洗いをし、汚れのひどい物は、固形石けんで洗う
(オススメ裏技として、みかんネット二重のものに固形石けんを入れて靴下など洗うと簡単に落ちます)
調味料などのシミはカラーブライトにつけておく (布オムツ洗濯大変だったなぁ)
衣類は裏返しにして洗濯ネットに入れる(表側が擦れてしまう防止・糸クズくっつき防止のため・洗濯絡み防止)
タオル類だけ洗う
化繊と綿は別々に洗う (化繊は汚れが落ちやすいので短時間で良いから)
*基本、衣類は綿のものを選んでました。子どものものは特に。
理由として・・・
化学繊維は燃えやすい(火をつけてみるとわかります)・通気性・吸水性が悪い・熱がこもりやすい
皮膚呼吸の妨げになっています。
子どもは皮膚も弱く体温が高く汗をよくかきますから、気持ちよく過ごさせるためには自然素材の綿を選んでほしいです。
今は肌着を着ていない子が多いですが、綿の肌着をきちんと身につけさせ服は薄手にし厚着をさせないこと
薄着であれば、全身が動かしやすく活発に活動できるからです
お腹・肩を冷やさないようにすることはとても大事です。
勤めていた保育所・我が子でも綿の肌着+ももしき寝る時は+腹巻が必須アイテムでした。
(靴下は真冬以外は履かせませんでした=下駄・草履だった)
幼少期子ども時は、薄着にさせる・しっかり汗をかく ことで体温が高くなり・体温調節機能をしっかり身につけさせてほしいです。
体温を上げておくことで、病気になりにくい体をつくることができます (平熱 37.0℃台)
赤ちゃん・子どもの足の裏は重要な温度調節部分であり、太陽の光も入れたい部分なので靴下は履かせないでください
お外遊びができない時や赤ちゃんは、窓際で足の裏に太陽をあてる10-15分(日光浴) ビタミンD をいれてあげましょう。
草履・下駄は足の指をしっかり使用することで、足の指の強化+股関節もしっかりしてきます。
足の指・股関節を存分に使うことで踏ん張る力、バランスがとれ転びにくい体になります(怪我をしない体)
運動神経は遺伝もあるかもしれませんが、子どもの時の足腰つくりで随分と違ってくると思います。
息子は薄着で育てたこともあり、冬場も厚手の上着はほとんど必要なかったのです。(家計も助かる)年がら年中、汗をかいていました (夏場は頭にタオルを巻いていないと、汗が目に入り痛がり「タオル巻いてよ」とよくお願いされていたものです)
ちなみに、大人になった今も薄手です !(^^)! + 草履はいています・・・(理解ある彼女ができることを祈る)
洗剤を選びましょう
なるべく化学薬品が少ないものを選び指定量~それ以下の使用でしっかりすすぐ
→ 皮膚からも化学物質は吸収される=経皮毒:皮膚から吸収された化学物質は皮下組織に長期間とどまり時間をかけてゆっくりと体内に取り込まれていき、体外排出がなかなかできないものです。
なので、アレルギーたとえばアトピー性皮膚炎の原因・かゆみの原因になることが多いです。(発ガン性もあり)
今の洗剤はコンパクトとか少量とかになっている分、以下のような強力な有害化科学物質が入っているので要注意。
洗浄力がもっとも強力な陰イオン系合成界面活性剤の直鎖アルギルベンゼンスルホン酸塩(LAS)が主成分
ラウリル硫酸ナトリウム
ポリオキシエチレンアルキルエーテル
α-スルホ脂肪酸エステルナトリウム
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムなどなど
洗濯洗剤の他にも、食器用洗剤・歯磨き粉・シャンプー・石けん・おしりふきなどありますね。
毎日使用し、毎日吸収されるものなので、特に子どもや持病のある方は意識して選んで欲しいです。
保育所でのおしり拭きには布オムツをぬるま湯で濡らしたものを使用していました。
自宅では古くなったタオル・ガーゼ・肌着などを切っておいて使用したり、ティッシュを濡らして使用もオススメ
何気なく使用している 消臭剤・除菌スプレーにも有害物質は多く入っていますので
風邪を引かないよう使用しているつもりでしょうが、実は毒を体内に入れ免疫を低下させている場合が多いです。
どうせ購入するのであれば、有害化学物質を使用していない体に安全なものを選んだ方が賢い・得よねと思う訳です。
昔は無添加や天然成分はとても高かったのですが、今は安くて手に入りやすいので検索してみてくださいね。
無添加や天然成分の洗剤類・石けんを数ヶ月間使用し、その後化学薬品が入っているものを使用してみてください。
肌がピリピリしたり、痒くなったり、肌荒れするのでよくわかりますよ。
柔軟剤は使用しない方が良い
柔軟剤 = 使用しない (セーターや化繊に使用する場合は無添加のものあり)
大抵の場合、CMガンガン流している製品は要注意なものが多い傾向あり
特にお子様には使用しないで欲しいです。 香りが強いものは子どもに害しかないです。
香りに含まれる化学物質により、食欲低下・吐き気や頭痛を引き起こすこともあるからです。
五感のひとつである臭覚の邪魔にならないよう配慮したいです。
すすぎはしっかり行うこと
・すすぎ = しっかり行う (理由は上記とおり)
ある柔軟剤に使用されている化合物は、生物の細胞膜を不安定にして細胞を殺す作用を持ち、殺菌剤などにも使用されています。
肌に直接触れる衣類が化学薬品まみれにならないよう、しっかりすすいでほしいです。
今の洗濯機は、節水や すすぎが一回でOKな洗剤とかありますが疑いたくなりますね・・・
洗剤類をしっかり落とすことで、黄ばみ・傷み・匂い 防げますし
洗剤残りが カビ・雑菌の原因にも
すすぎをしっかりするのは、お風呂の時も同様です。
すすぎを甘くみたらいけません?
保育所で女の子の髪をといている時に、フケのような白いつぶつぶがついていました。
なかなかとれないし、何だか気持ちが悪いので園長先生にみてもらったらなんと 虱シラミ でした。
シャンプー、リンスのすすぎ+乾かし不十分により発生する場合も多いとのこと。
不潔だから発生したのではないのです。
少量の使用でしっかりすすぎ、しっかり乾かして、くしでといてあげてくださいね。
私は柔軟剤や香水の強い匂いで頭が痛くなったり、気持ちが悪くなったりすることがあるのですが
そんな経験がある方いらっしゃいっませんか・・・
洗濯物を干す
・干す = おてんとさま に、しっかり乾かしてもらう
太陽の匂いってどんな匂いでしょうか・・・
思い浮かべることできますか
お天道様と風で十分に乾燥してあげることで
布団表面の細菌を死滅させたり、ダニや細菌の増殖を抑えたりすることができるのです。
国立衛生試験所の研究によると、大腸菌、腸チフス菌、赤痢菌、ブドウ球菌などはいずれも99.99%殺菌されたという結果が出ており
有効度合いに違いがあるものの、すべての菌種に有効であると言われています。
枕・布団・マットなど太陽に干すと、気持ちが良いですよねぇ
体もわかるのだと思うんです、菌が無くなった布団とか枕とか
除菌スプレーなのか、日光消毒なのか・・・ 体が気持ち良いって言う方を選びたいですね。
保育所ではもちろん、日光消毒で布団やぬいぐるみ・歯ブラシ・コップ・台所用品も干します。
わざわざお金をだして除菌スプレー(化学薬品)を購入せず、天然除菌作用のお天道様を利用したいですね。
そうは言っても共働きであるとなかなか難しかったので、私は夜洗濯して部屋干しておいて、早朝1-2時間外に出し
出勤前に部屋に入れ、窓際の陽があたるところに干していました。
脱水は弱めにして シワをのばす、パンパンと手でたたいたり・伸ばしたりしてシワをとり
衣類の型通りの体制にして干す=風が通り抜けるように
裏返して干す (特に色ものは裏返す) 縫い目や折り目側が外になる方がしっかり乾く
厚手のものは、表・裏にしながら乾かす。 (バスタオル・厚手の服=パーカーやスウェット・ズボンなど)
洗濯物をたたむ
・たたむ=手アイロンしながら、穴やほつれがないか確認しながら (靴下の行方不明者がいないか!)
手アイロンとは、足の上(ももあたり)で手で伸ばしながらたたむ感じです。
そうすると結構シワ伸びます。
種類別に大きさが同じようになるように・セットのものは離れ離れにならいように工夫する
そうすることで、しまいやすい・出しやすい・見やすい=結果、時短となる
穴やほつれ・ボタン取れそうなど発見した際は、チョイ待ち場所に確保しておいて
時間があるときに修理する=修理する際は子どもに見せる機会もしくは手伝わせてください(例えば穴通しとか・・・)
お手伝いしてもらったら「ありがとうね、たすかったよ、またおねがいします」 など伝えることで
言われた子どもは嬉しくなります。
誰かのために手伝う(協力する)ことは、気持ちが良いものなだと学ぶ訳です=これが"利他的であれ"という学びになります。
また、お裁縫箱には危険なものが入っているので危険の学びの機会もあります。
針と糸、アイロンくらいは自分でできるようにさせたいですね。
年長クラスでは針と糸を使用し、雑巾縫いなどさせていました。
裁縫箱の中には面白い道具が結構入っています、糸・メジャー・糸通し・チャコペン・色々な針・指ぬき などなど
子どもは道具が大好きなので興味津々です。
危ないものだと教えるには、使用させることが重要です。
なぜ危ないのか? 言葉では想像だけなので本当の意味では伝わりません。
何よりお直しする姿って、じつに優しく想いが詰まった行為のように思いませんか・・・
モノを大事にすること・・・まずは大人が見せてあげていきたいですね。
親がまず『利己的思考』ではなく『利他的思考』のお手本を示そう
*最後に・・・*
共働きであると子どもと一緒に過ごす時間は短く、
昔は保育所に預けるなんてかわいそう・・・とかよく言われたました。
いやいや高い保育料払って、ある種英才教育しているつもりなんですよ。と思っていました。
愛情は時間ではないと確信しています。 中身がどうなのか・・・なんですよ。
見える部分は簡単に処理できることが多いですが、見えにくい部分ほど手間隙かかるものです。
子育て成功の秘訣の1つは 見えにくい部分ほど丁寧に真摯に手をかけること・・・
なぜなら、見えにくい部分ほど重要で大事なことが多いからです。
命・・・って目に見えますか?
栄養って、体温って、心って、愛情って・・・
毎日、毎日の積み重ねの家事やお手伝いが将来の学習・仕事=生き抜く力の土台となりますので
家庭内で沢山のお手伝いをさせてくださいね。あとは自分のことは自分でやるが基本です。
幼・保の年少クラスから 着替え・食事準備、片付け・食べるなど基本は自分で行います。
身の回りのことが出来ずして就学・学習はできないからです。
やってあげてしまう子育ては、実は親が主体で親の都合で楽な方を選択しているにすぎません。
これを 『利己的思考』 というのだと思います。
子どもにやらせるのは何度も何度も伝える労力と忍耐を要し時間もかかり、
その上、失敗もするのでその片付けや対応もあります。
“大変ですが,そうして多くの小さな成功体験を獲得した子は自己肯定感が高く、たくましくて 強いです。”
親がまず 『利己的思考』 = 自分さえ良ければいい
ではなく
『利他的思考』 = 周りの人・何かのために頑張る
お手本の姿をぜひ示してあげてほしいな。
*おまけ*
社会は変化し進化しているが、人間の体のつくりは変わっていない・・・
真弓定夫さんの本や動画はとても勉強になります・・・
真弓定夫ドキュメンタリー「蘇れ 生命の力」予告編 ロングver