こんにちは。バンコクRENEスパの店長のとよです。
皆さんは、1日にどれくらいの水を飲まれますか?
「よく水をたくさん飲みなさいって言われるけどどうしてなんですか」
と、当店にお越しのお客様から質問を受けます。
日本では、水道水の質が良いため、水はタダで手に入るものという考えが当たり前です。
けれど、東南アジア諸国では水による体調不良は日常的であり、水はお金を出して買って飲むものというのが常識です。
さらに、私が済むタイは暑い国なので、脱水症状を起こさないように、国民はとてもたくさん水を飲みます。水をたくさん飲むことは、東南アジアの人にとっては習慣化されたものであり、水を少ししか飲まない生活などは想像もつかないのです。
でも、タイの人が飲んでいる水が、果たして体に良い水かといえば・・・・
品質の悪い安価な水であったり、ミネラルウォーターと称していてもミネラル以外のものが入っていたり・・・
と、良質の水を飲むということについては無関心な人が多いのも事実です。
そんなタイ人にも、徐々に変化が現れてきており、最近では特に富裕層の間では「良質の水」を飲むことが流行となっています。そのため、ヨーロッパなどから輸入された高いミネラルウォーターなどが大人気ですし、自宅にアルカリ飲料水などの整水器を取り付ける人も増えています。また、飲料水の会社の業績は右肩上がりだそうです。
私も、タイに来てから水によりお腹を壊した経験があるため、水選びに関してはとても慎重になりました。そして、当店に来られるお客様には、できるだけ良い水を摂取してから施術を受けてほしいと考えるようになり、現在、水の中では最高品質と言われるプロトン水を購入してお出ししております。
そんなわけで、お水選びが健康に大きく左右することを自ら経験した私は、飲料水会社の方からレクチャーを受けたり、文献を読んだりして勉強しましたので、少しでも皆様のお水選びのお役に立てていただきたいと考え、水に関して数回にわたり紹介していきたいと思います。
水は生命維持に不可欠な物質です
人の体の半分以上は水でできています。胎児では体の90%、新生児では75%、子供は約70%、成人では約60~65%、老人では50~55%が水で占められているのです。
さらに、人間だけでなく、地球上に存在する生命体、そして天然鉱物や化学物まで、「形」あるものには、全て「水」が存在しています。
私達は、水さえあれば1週間から2週間、食べ物を口にしなくても生命活動を維持することができますが、3~5日水を飲まないと命を落としてしまいます。
生物が生きていく上で水は絶対に欠かせない物質なのです。
生き物にはなぜ水が必要なの?
生物が生きていくために、なぜ水が必要なのでしょうか?体内の水は生物が生きていくための特別な役割をいくつも果たしています。
例えば、体の隅々の細胞まで酸素や栄養素を運ぶ、体の中にできる老廃物を回収し排出する。発汗などによって体温を調節するなどの役割があります。そして、これらの役割を体の中で果たせる物質は水以外にはないのですよ~!!
血液やリンパ液も90%が水です。また目の網膜細胞にも92%の水が存在しています。大量の消化液も大部分が水で構成されています。1日に約8リットルの消化液が消化器官内に分泌され、また再吸収されています。
また、脳内にも80%の水があり、なんと!!骨にも35%の水が存在しているんです。
さらに、人間は呼吸、体温調節、不要物の排泄などで絶えず水分を体の外に排出しています。人とおしゃべりするだけで水分は排出されており、その量は、1日2400ml以上と言われているんです。おしゃべりが好きな人はもっとたくさん排出しているかもしれませんね。
けれど、通常は体外へ排出する水と、体内に取り込む水の量は釣り合っていて、体内の水は常に一定に保たれているのですが・・・・水の重要性をあまりに認識していない現代人の水の摂取量は、非常に少ないと言われています。そうなると、当然体内の水分量も少なくなってきている状態ですよね。そこで、最近うるさく「水をたくさん飲みましょう!!」とあえて叫ばれるようになってきたんです。
本来は、私達が生きていくために、身体が失った水分と同量の水分を補充する必要があるのです。
では、私達はどのような形で水分を補充しているかといいますと・・・・
食事から摂ることができる水分は、「ご飯」「野菜」「肉」「魚」「スープ」など、ほぼすべての食事に水分が含まれているため、1日約600mlの水分を補うことができると言えます。
なので、あと1500mlの水を摂取すると、体内バランスが整うことになります。そんなこおtから、排出される量と補充する量のバランスを取るために、「1日2リットル以上の水分」を摂ることが必要だと言われる理由になるのです。
もちろん、多量に汗をかいた場合は、より多くの水分が必要となってきます。
ようするに、人の細胞の大部分は水であり、その細胞に栄養を運ぶのも、不要な物を排出するのも全て水なんですね。水がなければ生命の維持はできないということになります。
水ならなんでもいいわけではない
体の6~7割を占める水ですが、この水を摂取することの重要性について、まとめますと・・・
水はただ体にとどまっているわけではありません。血液として体内を駆け巡っていた李、細胞間を行き来したりして常に動いています。
さらに、水は体の中を動いているだけでなく、体外に出て行っています。尿として出ていくだけでなく、便に含まれている水分や皮膚表面から蒸発する水分、吐く息に含まれている水分など、いくつかの経路で出ていきます。合計すると1日におよそ2,5リットルの水が排出されていると言われています。
そして、その出て行った水は、飲みものや食べ物から摂取する水によって補われているということになります・・・
ということで、水を摂取することは生命維持のためにとても重要だとことがわかっていただけたと思いますが、果たして水ならなんでもいいのでしょうか?
皆さんは世界遺産である奈良県の法隆寺はご存じでしょうか?
法隆寺の建築に使われている木材は、伐採されて1300年以上が経っています。もちろん生きてはいません。けれど木は朽ちることなく、まるで根から養分をもらって生きているようにどっしりとしています。
なぜ、法隆寺の木は1300年間も朽ちないでいるのでしょうか?
それは木が含んでいる水(結合水)の差によると言われています。木にも細胞があり、細胞と細胞のつなぎ役をする水(結合水)が存在しています。結合水が豊富で強い水は長時間朽ちることはありませんが、質の悪い結合水はすぐに朽ちてしまうそうです。
法隆寺に使われている木はヒノキだそうですが、当時建築に携わった職人さんは、ヒノキの中でも質の良い結合水を選別するために全国各地に足を運んだそうです。
木が朽ちるのは木が弱いからではなく、木の中に存在する結合水が弱いからだそうです。
さらに、法隆寺の木材の中に損刺している水は、簡単には蒸発しない水になるそうです。太陽光(紫外線)や加熱などの影響で、簡単に蒸発してしまう水が、木の中に含まれているかいないかで、木の耐久性が変わってくるのです。
つまり、法隆寺の建築物の木材が朽ちないのは、「結合水」が豊富で、すぐに蒸発する水が少ないからということになるのです。
物質の良し悪しにも「水」が関与しているということは、体の60%が水でできてる人間にも当てはまることではないでしょうか?そのためには、質の良い水を摂取することが重要だと言えるのです。
良い水はどんな水なの?
前述したとおり、私達は水がなければ生命を維持することができません。私達の体は、水が欠乏しただけで、漠然と深い感情を覚えたり、意気消沈、頭がぼんやりする、食欲減退といった症状が出てきます。これらの症状が、いわゆる「脱水症状」と言われるものです。
水が6%欠乏すると、頭痛や手足の震えが出てきます。
8%欠乏すると、呼吸困難や精神錯乱など明らかに普通でないじょうたいになります。
20%欠乏すると、命を落とす危険さえ出てきます。
そして、驚くことに、今の日本人の多くは、慢性的な脱水症状に陥っていると言われているのです。
まず良い水を飲む習慣をつけましょう
私達のみの周りには、さまざまな種類の水があります。
水道水、ミネラルウォーター、井戸水、湧水、温泉水、純水、アルカリ飲料水、水素水等・・・
実は、この中には飲んでも体の不調が一向に改善しないどころか、逆に症状を益々悪化させてしまうものもあるんです。たかが水ではなくて、水はどんな食べ物よりも一番気をつかって、絶対に良いものを選ばなければならない・・と、推奨されるお医者さんもおられるくらいなんです。
その理由として挙げられるのは、身体の中の老廃物や有害物質などを体外に排出するには水の力が必要であり、この体内の掃除をしてくれる水は「生体水」という水であり、水を飲めばすぐに生体水として利用できるわけでないことから、いち早く生体水に変化させるには「良い水」を飲む必要があるからだそうです。
このことは、水が生体水に変わる複雑なシステムについて説明する必要があることから、別に詳しく説明したいと思いますが、ここでは簡単に良い水の条件として定義されている7つの項目をご紹介しておきます。
良い水の7つの条件
1 強い還元力を持っている(酸化還元電位が低い)
2 有害な物質が十分に除去されている
3 PHはアルカリ性
4 水分子集団(クラスター)が小さく均一である
5 体内生体水と浸透圧濃度が近い
6 高い溶解能力がある
7 酸素の働きを高めてくれる
上記7項目が良い水として定義されているのですが、何のことか? 少し難しくてわかりませんよね。
ということで、次回から1つづず説明していきたいと思いますが、これらの特徴を多く兼ね備えている水が良い水であり積極的に摂取してくださいといえるそうです。