子供の食の好き嫌い・食の細い子供・・・どう対処したら良いの?

 

私は、元保育士をしていたことから、今でも日本人居住者が多いタイのシラャにおいて、小さなお子様を持つお母さま方に、ボランティアで育児相談のセミナー等を開催しております。

そのセミナーの中でのご相談で多いのは、

「好き嫌いが多いんです」 「食が細いんです」どうしたらいいですか・・・?

というものです。皆さんのお子様はいかがでしょうか・・・

今回は、好き嫌いの多い子供、なかなか食べてくれない食の細い子供に対して、どう対処すればいいのか?ということをお話していきたいと思います。

 

 

子供はどうして食が細い子が多いの?

特に食が細い、食欲が無いに関しては昔に比べると増加しています。

 

答えは簡単です。

単に 「 お腹が空いていない‼ 」 からです。

 

動物も人間も何故食事をするのかというと、生命の維持と健康のためで、食べなければ死んでしまうので、どんなに好き嫌いがあったとしてもお腹が空けば必ず食べます。

 

大抵が 

あそびが足りていない、

体を動かしていない、

間食が多い

が原因なはずです。

 

赤ちゃんであれば、

泣くことが少ない

話しかけや散歩が少ない

日光浴などの刺激が足りていない

のではないでしょうか?

 

 

空腹をしっかり経験させることが重要です!!

ここでお母さんに質問です!

赤ちゃんの時から、時間を決めておっぱいを与えていませんでしたか? 

お腹が空いたよーーと泣く前におっぱいや離乳食を与えていませんでしたか?

 

お腹が空けば腸から脳に指令がいき、赤ちゃんならば指をちゅぱちゅぱしだし、その後は泣いて訴えてきます。 

そのうちギャーギャーと大泣きしだします。

そりゃそうです・・・生命の危機なのですから。 これが食欲の基本であり、まずは空腹をしっかりと経験させることが重要です。

 

食事はまず胃の中へ入ると胃の小さな収縮運動がはじまり次の十二指腸へ送られていきます。胃が空っぽになった時が最も運動が大きくなります。

その大きな収縮運動は十二指腸、小腸へと伝わっていきます。この運動は食べ物を送っていく為と胃腸内のお掃除の為でもあります。

 

空気(ガス)も動いているので、お腹がグーとかキューーンとか鳴るのは、正常に胃腸が動いてますよー、次の食事受入れ準備中ですよーというサインなのです。

お腹が鳴るのは準備中のサインなのですぐに食べず、収縮お掃除が終わったら少し休ませてあげると良いようです。

胃腸がしっかりお掃除運動ができれば胃腸内環境も良くなり、消化も吸収も良くなるのでしっかりお腹を空にし、お腹をペコペコな状態にしてあげてください。

 

『 食べたいよ-』 と自分から訴えてくるまで与えないことが本来理想です。

そして、おやつは必要無しです。

どうしても夕飯までに時間が長く空いてしまいギャーギャー泣き出した場合は、甘い砂糖が入ったお菓子ではなく(砂糖は体にダメージを与えることが近年わかってきていますね)サツマイモ・おしゃぶり昆布・煮干・野菜・果物などを与えてあげてください。

体を動かして集中してあそび、日光にあたれば必ずお腹は空き、泣いて食べたいと訴えてきますからぜひ、やってみてください。

 

お腹が空いてやっと食べられた時の幸せ感・安堵感・無我夢中に真剣に食べる経験をさせてあげてください。

きっと食べることが大好きな子どもになります。

 

 

食欲がある子は他のことにも貪欲な子になり無い子は無気力な子になる

食べる行為を真剣に集中して行えるようにすることは=命を大事にする。 

ということになります。

 

食事とは、

生き物の命 と 食事を作ってくれた方の時間 

を頂いています=だから「いただきます」と言うのです。

 

食欲がしっかりとある子は、他のことにも どん欲になります。その逆で食欲が無い子は他のことに対しても無気力になりがちです。

それほど 食欲 は重要な欲なのです。

 

人間が人間らしく、イキイキと生きるために 空腹=食欲を大事にしてください。

 

お腹が空いている子どもは元気です‼ キラキラしていますから・・・

大人でいえばファスティング効果になるでしょうか・・・

現在1日3食で、食べないと悩んでいる場合、2食にしてみる、1食にして様子をみてみるのも良いでしょう。

 

また手で食べることをたまにやらせてください。

手で食べると本能(原始脳の部分=命の存続の記憶)が刺激され食欲が増すことがあります。

例えば、

ブドウを食べると止まらなくなった経験はありませんか?

あとは、手で食べるお菓子(スナック系菓子)やフライドチキンなど夢中になりませんか?

 

手で食べさせるオススメは、おにぎり・バナナ・みかん・ブドウ・ミニトマト・野菜スティック・骨付き肉・ししゃも・サツマイモ・煮干・おしゃぶり昆布などです。

これらを頭に思い浮かべてみてください・・・ほとんどが 『一物全体食』です。

ホールフード=丸ごと食べるものです。

 

お米なら、玄米がそれにあたります。

白米は栄養が約8-9割削ぎ落とされた状態です。

 

丸ごと食べはそのものが命としてできた状態になりますから、体の細胞が喜ぶ‼ んですね。

 

自分でもぎって食べたトマトやキュウリ、採れたたての野菜や果物・お魚が美味しいと感じるのは味ももちろん美味しいのですが、生きている食物が体に入ってくると体が・細胞が喜んでいるのだと思います。

 

 

子供の好き嫌い・・・どうすれば良いの?

好き嫌いに関してですが、苦い・酸っぱい物に関しては子ども時代には好きになれない子が多いです。

理由は本能的に体が受け付けないからで、身を守るためにインプットされた情報だからです。

『苦い』・・・・・毒の味

『酸っぱい』・・・・腐っている味

と脳が本能的に認識してしまっているからです。

 

女性よりも胃腸の弱い男性に酸味が苦手な人が多いのはそのせいとも言われています。

 

ピーマン、葉もの野菜は苦味があります(葉もの野菜は噛んでいると苦くなります。)

トマトは酸味がありますし、人参のオレンジは危険を知らせる色(毒がある昆虫・植物)セリ科なので若干酸味+独特な香りがあります。

レモンや甘夏など赤ちゃんに舐めさせると、ブルブルっとなりますよね・・・

 

大切なことは・・・

長年人類に「インプットされてきた危険なものかもしれない」という情報を、子供は持ち合わせています。

そういった子どもの舌の敏感さを大事にして、無理に食べさせることで食事の時間が嫌な時間にならないようにしてください。

 

ただし!! 苦味も酸味も味あわせることは重要です。

苦いね~、すっぱいね~ と様々な味の経験をさせてあげてください。

大人が美味しそうに食べていて、お腹が空き、この苦いは大丈夫なものと認識すれば食べれるようになります。

 

子供の身近に潜む食や日常生活用品の危険トップページへ移動>>

 

 

食べさせるために無理やり子供の口にスプーンを入れることはタブーです

口に入れるものは生死に関わる行為なので、無理矢理食べさせる行為は拷問に近いと思います。

離乳食時に若い保育士さん達によく注意していたことは、保育士が赤ちゃんの口にスプーンを入れてはいけないということです。

口の前まで持っていったら待ち、赤ちゃんから口をあけて入れるようにすることです。

 

自分で一度やってみてください。自分でやってみるとなぜそれがいけないのかよくわかります。

他の人から食べ物をずんずん口の中へ入れられてみてください、とても嫌な気持ちになります。

日によっては、食欲が無い日もあるでしょう・・・そんな時は食べなければいいのです。

 

 

体は実に利に適ってできています。

雨の日、体が弱っている時は食べたくなくなります・・・臓器と体を休めさせたいからです。

 

恩師の園長先生から教えて頂いた話なのですが、食べ物の好き嫌いは人の好き嫌いに比例するのです・・・

様々なものを食べれる子は様々な人を受け入れることができ様々な経験も怖がらず出来るようになるんです・・・と。

これは科学的には実証できない話ですが、私は納得でき、経験からもこの傾向はあると思っています。

 

 

子供の食事に関して質問がある方はLINEでご連絡ください

子供の好き嫌い・・・どうすれば改善できるの? ということについて、具体的に質問がある方は、下の「ヘルスケアライフRENE Thailand」のラインに登録の上、質問をお寄せください。

返答に時間がかかるかもしれませんが、お答えさせていただきますので、ご気軽にご質問くださいね。