新型コロナウィルス(COVID-19)について詳しく知ろう!!

2019年11月頃から、世界中を恐怖のどん底に突き落とし、2021年の今もまだ人々の生活を心身ともに苦しめている新型コロナウィルスですが、2021年6月には武漢研究所で人道的につくられた証拠が見つかるなどの著名な学者等からの発表もあり、また世界中に新たな波紋を呼んでおります。

さて、この新型コロナウィルスとは、そもそもどのようなウィルスなのでしょうか? 人為的に製造された可能性についは別の項目で取り上げるとして、ここでは、新型コロナウィルスとは何か?について基本的なことを簡単にご紹介します。

そもそもウイルスは生物とは言えない

新型コロナウィルスのことを説明する前に、そもそもウィルスというのは生物と言えるのかどうかについてお話したいと思います。

まず、生物と言えるのか?と言えば、かなり微妙なラインのもになります。

ウイルスが生物と言えない理由としては「細胞」を持たないからだと言われています。

通常、生物は膜で囲まれた細胞を持っています。この細胞でエネルギーを作ったり、遺伝子をコピーして増殖するのです。

しかし、ウィルスはこのような細胞を持ちません。ウイルスは遺伝子と遺伝子が入った容器だけです。

そのため、そもそも単独で増えることができないのです。

では、なぜ細胞ないため増殖機能を持たないウィルスが増殖することができるのでしょうか?

実は、ウイルスは細胞を乗っ取って増えるのです。

別の生物の細胞に侵入し、その増殖機能を乗っ取って自分の遺伝子のコピーを増やすのです。

新型コロナウィルス感染症とは?

まず、知っていただきたいのは、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)とは、ウィルスの名前ではありません。

COVID-19 (コビッド ナインティーン)という病気の名前であり、2019年に発病したコロナウィルスによる疾患(CORONA VLRUS DISEASE)の頭文字をとったものになります。

では、COVID-19 を引き起こすウィルスの名前は何かといいますと、

SARS-コロナウィルス2(さーず2)

といいます。

これは、SARSを引き起こすウィルスによく似ていたことから命名されました。

コロナウィルスには6種類ある

コロナウィルスというのは、いわゆる風邪(普通感冒、上気道の急性の炎症)を引き起こすウィルスの1つになります。

風邪を引き起こすウィルスは、コロナウィルスの他にもいっぱりあり、ウィルス以外の原因もあります。

普通の風邪のうち10~35パーセントはコロナウィルスが引き起こしていると思われます。

なので、私達のまわりのそこら中に存在しているウィルスが「コロナウィルス」になるのです。

これまでに判明しているだけで、コロナウィルスは6種類あります。

そのうち4種類が風邪の主な原因となり、さらに4種類とは別に「SARS(サーズ)」、「MARS(マーズ)」の原因となるウィルスがあります。

新型コロナウィルスは、コロナウィルスの中で7番目に見つかった、人に感染するウイルスになります。

SARSウィルスに良く似ていることから、SARSコロナウィルス2という名前であることは前述しましたが、SARSウィルスとの類似性の高さが、新型コロナウィルス攻略の鍵とされてきました。

SARSウィルス やMARSウイルスってどんなウイルスになるの?

では、SARSウィルスがどんなウイルスだったのか? 世界中を恐怖に陥れたウィルスですが、すでに過去のものとして忘れている人も多いと思いますので、もう一度紹介しておきますね。

SARSコロナウィルスとは?

SARSコロナウィルスは、2002年に発見され、2003年に大流行となりました。

中国武漢から発生した新型コロナウィルスと同じで、中国の北京で発生しました。

一説には生物学研究所から漏れたということも言われています。

これが複数の国に広がりましたが、幸いにも日本には入ってきませんでした。

たった8か月間で終息して、完全にこの世の中から消えたウイルスになります。

致死率は10パーセトと高いものでした。

MARSコロナウイルスとは?

次にMARSコロナウイルスですが、これはヒトコブラクダ由来のコロナウィルスが引き起こした感染症になります。

2012年に発見され、韓国で一時大流行となりました。

今でも中東でポロポロ流行っているウィルスなります。

致死率がとても高く、なんと35パーセントにもなります。

10人かかれば4人が死ぬという恐ろしい感染症です。

SARSコロナウィルス2は、MARSコロナウィルスと少し似ていますが、やはりSARSコロナウィルスの方が類似性が高いと言われています。

インフルエンザと新型コロナウィルスの致死率は?

SARSウィルスやMARSウイルスは、とても致死率が高いですよね。

それでは、新型コロナウィルスの致死率はどのくらいなのでしょうか?

そして、良く言われる季節性のインフルエンザの致死率と比べると、高いのでしょうか?

この致死率を語る上で使われるのが、「基本再生産数」「実効再生産数」です。

基本再生産数とは、

免疫がない何も対策が講じられていない状態で、一人の感染者が何人に感染させてしまうかという数値

です。

反対に、実効再生産数とは、

免疫やワクチン、外出規制などの対応規制などの対策が取られている現状で一人の感染者が、何人に感染させてしまうかという数値

になります。この数値は、取り巻く環境によって変わって来てしまいます。

よって、基本再生産数で、「季節性インフルエンザ」「新型コロナウィルス」を比較してみます。

まず、感染力について見てみますと、

季節性インフルエンザは、一人の感染者が感染させる人数は、1~3人であり、

新型コロナウィルスは、一人の感染者が感染させる人数は、2人前後

となっております。

なので、いわゆる感染力に関しては、インフルエンザも新型コロナウィルスもあまり差がないと言えます。

では、致死率はどうでしょうか?

致死率を見る時にも、「CFR」「IFR」という2つの診断方法があります。

「CFR」とは、「致命割合」のことで、その感染症だと確定診断が出た患者の中で、亡くなられた方の比率になります。

「IFR」は、「感染致命割合」のことで、確定診断は出ていないけれど、感染したと思われる人を分母に取って出された亡くなられた方の数になります。

ということで、確定診断が出せる国は多くは先進国であり、医療体制が整わず、検査が進まない国もある中、医療体制の違いを吸収して致死率を検討するために、通常はIFRが使われることになります。(医療機関が未整備な国も含めて、世界全体で考えるとこのくらいだろうという推定値)

CRFとIFRは、大きく数値が変わってしまうので、混合してしまうと本当の新型コロナウィルスの怖さがわかりにくくなってしまうので気をつけなければなりません。

季節性インフルエンザのIFRで出した致死率は、世界的に見て 0.1パーセント未満 になります。

新型コロナウィルスのIFRで出した致死率は、世界的には 0.657パーセント、日本のインフルエンザでは、0.02~0.03パーセント

なので、感染率は季節性インフルエンザも新型コロナウィルスもそれほど差はありませんが、致死率が圧倒的に新型コロナウィルスの方が高いことがわかります。日本のインフルエンザでは100倍近く違ってくるのです。

ちなみに、新型コロナウィルスのCRFで出した致死率は、2パーセント にもなります。

ということで、よくインフルエンザと比べられる新型コロナウィルスですが、致死率の面から考えるとやはりとても怖い感染症だといえます。

また、インフルエンザに関しては、症状が多くの人に出ることから、感染者の発見も比較的容易です。

ところが、新型コロナウィルスは、自覚症状がない場合があり、診断、隔離が難しいという特徴があります。

そのため、インフルエンザと同じような対策をとっているだけでは、感染が広まってしまう危険性があるのです。

そして、感染が一気に広がれば、その大半が軽傷者だとしても、その中からは必ず重症患者が確実に増えるという怖さがあるのです。


新型コロナウィルスについてのまとめ

では、最後に新型コロナウィルスについて、もう一度整理したいと思います。

みなさんに、新型コロナウイルスについて頭に入れておいていただきたのが次の3点です。

ポイント1 ウイルスは細胞を持たないから生物ではなく、生物の増殖機能を乗っ取って増殖していく

ポイント2 新型コロナウイルスの名前は、SARSウィルス2であり、SARSと非常に似ている

ポイント3 新型コロナウイルスはちょっと怖いインフルエンザ程度の話ではなく、慎重に対策を進めていくことが大切

では、次回は今話題の、ワクチンについてお話したいと思います。

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