便秘の人は何らかの形で腸内環境が悪い ~腸のつまりは万病の元~

こんにちは。ご訪問ありがとうございます。

バンコクの片隅で、理学療法治療院スパを経営している店長の土井美苗と申します。

 

このサイトでは、この前から「腸内環境の改善(腸活)の必要性」などについて、情報発信をさせていただいております。

そして前回は、なぜ腸内環境を整えることが大切なのかについて説明させていただきました。

 

今回は引き続き、もう少し詳しく多くのトラブルは「腸」から来てるということについて考えていきたいと思います。

 

 

腸内環境をいったんリセットする取り組みが必要

 

便秘に悩まされている人はとても多いと思います。

 

便秘の原因は様々ありますが、共通していえることは

「便秘の人は何らかの形で腸内環境が悪い」

ということです。

 

逆に、便通はあるけれど、いつも下痢気味だという人も結構多いのですが、実は、こちらの方が便秘の人よりも腸内環境が悪いんですよ。

慢性の下痢というのは、腸に慢性の炎症があるということです。

 

その原因としては、

① 食べているものでアレルギーを起こしている

② 慢性の感染症を起こしている

③ 慢性のストレスを受けている

等が考えられます。

 

便秘の場合も、慢性の下痢の場合も、いずれの場合も腸内環境をリセットする取り組みを開始しないといけません。

 

腸のつまりが万病のもと

 

今、女性の死亡原因の1位はなんだと思いますか?

それはずばり「大腸がん」です。

 

かかるのが多いのは、やはり乳がんなのですが、乳がんはかかっても亡くなることが少ないんです。

大腸がんは、かかるの多い順位は2位となっており、男性では死亡原因の第3位になります。

 

男女合わせると、死亡原因の1位は「肺がん」になりますが、「大腸がん」は、かかる多さの順位は男女とも右肩上がりに増えており、現在1位となっております。

 

この統計だけを見ても、現代人は「腸」にトラブルを抱えている人がとても増えていることが良くわかります。

 

また、年齢的にも「腸」に問題を抱える若い人が増えてきています。

 

潰瘍性大腸炎やクローン病(若い人に多い炎症性腸疾患)

憩室症(大腸の一部の壁がおもちのように膨らむ)

過敏性腸症候群(便秘と下痢を繰りかえす)

 

など、胃腸のトラブルが年々増えているのです。

 

そして中でも一番注意しないといけないのが、実は「便秘」なんです

「便秘」といのは、汚い物、捨てようとしている物が、ずっと腸の中にいる状態のことです。

 

前回もお話しましたが、腸内の温度は37℃です。

生の肉を炎天下に置いておくと腐るように、37℃の腸内でも、食べた物が分解されずに留まると腐っていきます。

真夏の炎天下に放置されている肉と同じ状態になるのです。(必ずしも食べた物全てが完全に消化されるわけではありません)

 

冷蔵庫の中に、腐った物があった場合、あなたはすぐに取り出して捨てますよね?

放っておくと腐った臭いが冷蔵庫中に充満して大変なことになります。

 

想像してください・・・

便秘というのは、これと同じ状態が腸の中で起こっているのです。

 

腐った物がずっと腸の中にとどまっている状態というのは、

細菌・毒素・ガスをずっと溜め込んでいる

という状態にあります。

 

そんな状態の腸に、いくら口から良いものを摂取していっても効果がないのは容易に想像ができます。

 

さらに、恐ろしいのは・・・・

便秘になると、細菌や毒素をどうすることもできないので、なんと、再びこれらの汚い物を再吸収してしまうのです!!

 

元々、肝臓が毒素を捨てようとして腸の中に分解しているのに、腸壁から再吸収された毒素は再び血液により全身へと運ばれてしまいます。このことは体にとって良くないことはイメージしていただけると思いますが、腸から毒素が逆流してくるといったイメージを持っていただくとその恐ろしさを感じていただけるのでは?と思います。

血液により全身に運ばれた最近や毒素等は、肌荒れを起こしたり、睡眠障害を起こしたり、頭痛や肩こりを起こしたりします。

 

けれど、みなさんは、これらのトラブルが便秘から来ているとは考えないため、

肌荒れがしたら高い化粧品を使う

不眠症になったら睡眠薬を飲む

頭痛がしたら鎮痛剤を飲む

といったように対処していることと思いまいますが、これだと根本原因の便秘は何一つ改善されていないため、何の解決にもなっていないのです。

 

腸のトラブルがあって、上のような様々な問題が起こっている場合は、腸にメスを入れないといけません。

つまり、腸を改善しないと上記のトラブルは絶対に解決しないということです。

 

もう一度繰り返しますが、あなたは

「腐った物を冷蔵庫に入れたまま何日も放置できますか?」

 

 

便秘が招くその他のトラブル

 

肌荒れや、不眠症、頭痛等の症状の他、便秘が招くトラブルとして

① 痔

② 下肢の動脈瘤

③ 自己免疫疾患(関節リュウマチ、橋本病、疥癬等)

があります。

 

は、直腸の周りの粘膜がお尻の外に出たり入ったりする症状です。

この粘膜は皆さん持っているものなのですが、症状の出る人、出ない人がいます。

場合によっては血が出たり、痛みがあったりする辛い症状でうs。

 

痔は腸の中の粘膜に炎症が起きやすい人がなりやすいので、便秘がひどい人は、痔になる可能性がとても高いです。

痔の手術をしても再発するケースが多いのですが、これは「腸内環境」が良くないから、再び再発してしまうのです。

 

次に、高齢者の人などで、脚に血管が浮いている人を良く見かけます。

最近は、若い人でも血管が浮いている人が増えてきています。

 

これは「動脈瘤(どうみゃくりゅう)」というもので女性ホルモンのトラブルで起こることが多い症状です。

通常は、肝臓から不要な女性ホルモンが捨てられているのですが、この捨てるために腸へ運んだ不要な女性ホルモンが、腸の中に長いこと留まっていると、腸内細菌がこの女性ホルモンをもう一度分解して再吸収してしまうのです。

すると、女性ホルモンの量が過剰になり、バランスが悪くなり動脈瘤ができるのです。

 

女性ホルモンが乱れやすい人は、婦人科系の病気を疑うと同時に、腸のトラブルも疑うことが必要です。

 

さらに、アレルギー等の自己免疫疾患も腸のトラブルを疑う必要があります。

自己免疫疾患は難病に指定されているものが多く、原因が分からないとされていますが、これらの疾患を持っている人の多くは同時に腸にもトラブルを抱えています。

 

たとえば、疥癬(かいせん)という皮膚の病気がありますが、通常、皮膚細胞は28日で生まれ変わります。

 

ところが疥癬になると、10倍の速さで皮膚が生まれ変わります。(3~4日の速さで生まれ変わることになります)

これは、免疫がトラブルに巻き込まれているからであり、腸が非常に関係しております。

 




 

 

腸そのものの存在が人間にとっては不可欠である ~腸は命の源~

 

腸は、人間の体の中心となるものです。

自然療法では、腸を労わることが健康につながる

と定義されておりますし、古くから「食事を摂ること、食事を摂らないこと、そのどちらも直接体に影響を与える」と言われています。

 

1900年代の初頭

ロシアのメチンコフという学者が

「人間の死は腸から始まる」

と唱えました。

 

彼は、

ブルガリアの人々がなぜ長生きなのか?

というテーマを研究していく中で、ヨーグルト等のプロバイオテクスの摂取が腸に良い影響を与え、長生きにつながることを見つけました。

 

つまり、

腸そのものの存在が人間にとっては不可欠であり、腸は人間の体の中心となるもの

だという結論に至りました。

 

腸の機能としては

① 消化吸収

② 便として老廃物を出す

③ 人間の免疫システムの70パーセントが集まっている

④ 身体の中に溜まった老廃物を出す臓器

が挙げられますが、腸はただ、消化吸収するだけの器官ではないのです。

 

特に細菌やウイルスから身を守る働きは腸が行っています。

人間の免疫システムの70パーセントが腸に集まっているのはそのためです。

さらに、身を守るために、大事な臓器の大部分が腸に配列されているのです。

 

腸は命の源であることを私達はもっと理解し、「便秘」であることは大問題だという認識をもっていただきたいのです。

 

腸を変えると体は変わります。

体が変わると、思考も放つ言葉も、行動も変わります。

もちろん痩せて美しいスタイルを取り戻すことも十分可能です。

 

善玉菌が増えると性格が明るくなると言われるのは、ある意味確かなのです。

 

腸内環境を改善して、健康な腸を取り戻しましょう!!

 

 

 

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