むくみの原因を徹底解説します!
「浮腫(ふしゅ)」と言うと病気の名前の一つだと思われる人が多いかもしれませんが、浮腫とはイコール「むくみ」のことです。
「むくみ」は健康な人にとっても身近な病態ですよね。
足がむくんだり・・顔がむくんだり・・日常的にむくみに悩まされている方は非常に多いと思います。
けれど・・実はむくみが関連する疾患はとてもたくさんあるんですよ~
炎症、心不全、肝硬変、腎障害、術後後遺症などたくさんあります。なので日常的なことだからと、むくみを軽く考えていると、その後ろには病気が潜んでいる可能性もあるのです。
また、美容面でもむくみによって足首が太くなったり、瞼がはれたり、しもぶくれの顔になったり・・と嫌な状態がたくさん起こります。
つまり「むくみ」は健康面でも美容面でも私たちの大敵だと考えてください!!
このページでは、まず「むくみがどうして起こるのか?」というメカニズムを説明するとともに、その予防方法や、当店がおすすめするむくみを改善するメニュー等についてご紹介していきます。
むくみ(浮腫)とはどんな状態なの?
それでは、まずむくみとはどんな状態(体の中でどんなことが起こっているのか?)についてご紹介したいと思います。
むくみとは、医学的に定義すると
細胞と細胞の間に、様々な原因により間質液と呼ばれる水分が過剰にたまった状態
のことを言います。
人間の体の水分は、体重の60%と言われています。
その水分は、2/3が細胞内に、1/3が細胞の外に存在しています。私達の体の中には、細胞があって血管が通っていて、その間に間質があります。
この細胞の外に存在する水分の80%は間質液で、残り20%は血漿(けっしょう)と呼ばれる血液の液体成分や、リンパ液などです。
そしてこれらの水分は、人体のどこにどれくらい存在するというような分布に決まりがあります。
通常はむくみが起こらないようにするルートが存在する
人間の身体には、全身を巡るように動脈、静脈と言われる血管とリンパ管が張り巡らされています。
そして、細胞は「細胞内液」、血管は「血漿」、間質は「間質液」という液体で満たされています。間質液は「組織液」とも言われます。
心臓がポンプとなって送り出された血液は、動脈を通り身体の隅々まで行き渡り毛細血管に達すると毛細血管の小さな隙間から染み出てきます。
これが間質液です。
しかし血管から血漿が出て行きすぎないように「血漿膠質浸透圧」(後ほど説明します)によって、水分を血管内に引き止めておく力が働きます。
実は、余分な間質液を回収するシステムは他にも備わっています。
余分な間質液や異物、不要物などには、リンパ管によって回収されて血管に戻って行くというルートが存在します。
このルートが普段、余分な間質収されていく正常な状態であり、このシステムが正しく働いているとむくみ(浮腫)は起きないということになるんです。
間質液(組織液)の役割
むくみが起きるシステムを詳しく説明する前に、むくみを起こす大きなポイントになる「間質液」の役割について、簡単に説明しておきますね。
間質液は、酸素や栄養素を細胞に与える一方で、細胞の代謝によってできた二酸化炭素(炭酸ガス)や老廃物を受け取り、毛細血管の静脈側やリンパ管で再吸収され心臓へ戻すという役割があります。
何らかの原因で間質液が異常にたまった状態がむくみ(浮腫)です
通常は、血管から染み出る水分量と再吸収される水分量は常に同じなので、細胞と細胞の間に存在する水分(間質液)は一定でなければなりません。
ところが、何らかの原因によって染み出る水分量が多すぎたり、再吸収がうまく行かなかったりすると、行き場の無くなった水分が皮下に溜まってしまい、これが「むくみ」となって現れます。
間質液が溜まる貯留部位が膨らんでしまうので、見た目にはむくみや腫れという状態で観察されるのです。
むくみ(浮腫)の重要ポイント
ポイント1 浮腫には広範囲でおきるものと特定の部位で起きるものとがある
むくみには広い範囲で起きるものと、特定の場所で起きる場合とがある。
◎ 全身性浮腫~全身にできる場合
◎ 局所性浮腫~特定の場所にできる場合
と呼び分けます。
例えば炎症の浮腫は局所性浮腫になります。
ポイント2 浮腫が起きると体重が増える
むくみ(浮腫)が生じると、過剰な体液の貯留により体重が増えてしまいます。
ポント3 押すと跡が残る物と残らないものがある
浮腫には
圧痕性浮腫~押すと跡が残る
非圧痕性浮腫~押すと跡が残らない
があります。
一般的にむくみ(浮腫)というと、圧痕性浮腫のことをさすのですが、リンパ浮腫や甲状腺機能低下などでは、非圧痕性浮腫が見られます。
なぜむくみ(浮腫)になるの? 3つの原因
では、次になぜむくみが起こるのか? その原因について解説していきますね。
原因その1 血漿の過剰流出
もし、血管からの血漿の流出が増えすぎるとどうなるでしょうか? もちろん間質液が余分に溜まってしまいますよね。
血管から血漿が間質に過剰流出することは、むくみ(浮腫)の原因となります。
穴の空いたゴム風船の中に水を入れたものを想像してください。
水の量を中くらい入れるよりもたくさん入れた方が水が勢いよく飛び出しますよね。これはなぜかというと、水の圧力が増すからです。
実はこれ、血管でも同じなんです。
血管内に血液が貯留すればするほど、血液の血管壁に対する圧力が増加します。
その結果、勢いよく血漿が間質に出ていってしまうのです。
血管内静水圧の上昇
このような状態を医学的には「血管内静水圧の上昇」と表現します。
どういう時に起きるかといいますと・・例えば腎機能の低下などで体内に水分が貯留してしまうとこのような状態に至ります。
そのせいで、慢性腎臓病の症状にむくみ(浮腫)があるのです。
他に心不全でも生じます。なぜかと言いますと、心臓の働きが弱まることで血液の流れが滞ってしまい、心臓の手前で血液がパンパンに溜まってしまうからです。
そのため心不全の代表的な症状にもむくみ(浮腫)があるのです。ちなみに心不全の場合、心臓の左右どちらかで問題が起きるかにより、血液が貯留しやすい部分が変わります。
左心室側の場合、主に肺の血管に血液が貯留するため肺うっ血となり、肺の浮腫、いわゆる肺水腫が生じます。
さらに肝硬変では、肝臓を血液が流れにくくなることで、肝臓の手前の門脈部分に血液が貯留します。これを門脈圧の亢進と表現します。
これにより血漿が漏れ出してむくみ(浮腫)が生じ、腹水などの原因となります。
少し視点を変えてみてみますと、先ほどの風船ですが、良く見ると上部よりも下部の方が水が漏れる勢いが強いです。
なぜならば・・・地球に重力があるからです。
実は私達の血管でも同じことが起きています。
つまり足など下の方にある血管では重力の影響で血漿が漏れやすくなっているんです。これが足がむくみやすい原因です。
「顔もむくむんですが~」という方も多くおられると思います。顔のむくみは寝起きに多いです。
寝ている時は、体のすべてが同じ高さになりますよね。つまり立っているときより上半身に血液がたまりやすい状態なんです。
すると血管内静水圧がいつもより上昇し、顔がむくみやすくなるというわけなんです。
血管透過性の亢進
さて、血漿の過剰流出による血液の貯留、いわゆる血管内静水圧の上昇について説明してきました。
これはいってみれば血管から血漿が漏れる勢いが増えることで起こる現象です。
もうひとつ、反対に血管がスカスカになって漏れやすくなるというパターンもあります。この状態を専門的な用語では、「血管透過性の亢進」といいます。
血管透過性の亢進の原因になるのは、炎症とアレルギーです。
炎症とアレルギーの際には、炎症性メディエーターという物質の働きによって、血管透過性が向上します。
すると血漿が漏れやすくなり浮腫になります。
炎症を起こすと腫れますが、それが血管透過性の亢進によって生じる局所性の浮腫になります。
また、アナフィラキシーショックの際に起きる呼吸困難は、気道部分で浮腫が起きた結果で起こる場合があります。浮腫は様々な病態に関わっているのです。
原因その2 血漿膠質浸透圧が低下する
次に浮腫が起きる2つめの原因について考えてみましょう。
次に考えられる原因としてはは、血漿膠質浸透圧の低下があります。血漿膠質浸透圧とは何でしょうか?
ここまでに説明してたとおり、間質内に血管から血漿が流れ出ると間質液というものになり、間質液が間質に溜まる状態のことをむくみ(浮腫)と呼ぶことは、もうご理解いただけていると思います。
浮腫にならないためには、血管内に染み出た水分(間質液)を引き戻す必要がありますよね。この作業に必要なのが、アルブミンと血漿膠質浸透圧なんです。
アルブミンとは卵の白身などにたくさん含まれている身近なタンパク質です。
タンパク質のタンパクとうのは、卵の白身という意味なんですよ。
このアルブミンは肝臓で合成されて私達の血漿内にたくさん溶けています。
アルブミンは結構大きな分子になります。反対に水やナトリウムは小さい分子になります。そのため、水やナトリウムが血管壁を出入りできるのに対し、アルブミンは血管内に留まります。
すると間質と血管内にアルブミン濃度の差が生じてきます。
水が通れる壁を挟んで、濃度の違う水溶液が接しているとどのような現象が起きるでしょうか?
ここで理科の授業を思い出してほしいのですが・・・そうです「浸透圧」が働くんです。主に血漿中のアルブミンによってもたらせるこの浸透圧を「血漿膠質浸透圧」と呼びます。単に「膠質浸透圧」と呼ばれることもあります。
この力が働いているおかげで、血管内に水を引き戻すことが可能となります。
アルブミンが減少する主な3つの原因
血漿膠質浸透圧のお陰で、血管内に水を引き止めておけるのですが、もしこのアルブミンが足らなくとなると血漿膠質浸透圧が弱まり、水が血管内に引き戻されず間質に出ていってしまうため、やはりむくみ(浮腫)になってしまいます。
血漿膠質浸透圧の低下はアルブミン濃度の減少により生じるとうことになります。では、どのような時にアルブミン不足になってしまうのでしょうか?
原因としては、主に
「肝硬変などの肝障害によるアルブミン合成の減少」
「栄養不足による合成の減少」
「ネフローゼ症候群」
の3つがあります。
肝硬変の場合は、血管内状水圧の上昇と血漿膠質浸透圧の低下の2つより、浮腫が起きることがわかっています。
なので、肝硬変は浮腫を起こす代表的な病症であるといえるのです。
肝硬変などの肝障害によるアルブミン合成の減少
そもそもアルブミンは肝臓で作られるたんぱく質です。
そのため肝硬変などで肝臓がダメになってしまうと、アルブミンを必要な量を作れなくなります。
その結果浮腫になってしまうのです。肝硬変の代表的な症状に腹水がありますよね。
これは水分を血管内に引き戻せなくなって生じる浮腫の一種です。
栄養不足による合成の減少(アルブミン合成の材料不足)
肝臓が元気でもアルブミンを作るための材料がなければ作れません。つまり栄養不足状態だとアルブミンの合成が足りなくなり浮腫につながります。
正常値は 4.1~5.1g/dl の範囲になります。
ネフローゼ症候群
せっかくアルブミンが十分に作れても、腎臓の障害で尿にアルブミンがどんどん漏れてしまうような時があります。
このような状態をネフローゼ症候群と呼び、これも浮腫に繋がります。
その他にタンパク漏出性胃腸症なども、アルブミンが体外に出て行ってしまう例として挙げられます。
原因その3 リンパ管への流入が障害される
では、最後の原因として考えられる「リンパ管への間質液の流入が障害される」とどうでしょうか?
これもやはり間質に間質液が溜まってしまうので、むくみ(浮腫)の原因となります。
リンパ管への流入障害はなぜ起こるのでしょうか?
例えば、リンパ管の形成不全などでリンパ液の流れが滞る場合があります。しかし、日本などの先進国で多い原因は、悪性腫瘍の手術などによるものです。
悪性腫瘍の手術では、癌細胞の転移を防ぐため、周囲のリンパ節まで含めて切除することが多くあります。これを「リンパ節の郭清(かくせい)」と言います。
この郭清を行うことで、場合によっては、リンパ液の流れが悪化して滞ってしまうことがあります。
これらがリンパ管への流入障害が起きる主な理由です。
これらリンパ管への流入障害によっておきた浮腫は、「リンパ浮腫」といって一般的なむくみとは別の呼び名がついています。
また、指で押しても跡がつかない「非圧痕性浮腫」に分類されます。
リンパ浮腫は治りづらく、進行すると日常生活やボディイメージに大きく影響してしまうので、予防や早期の治療が必要です。
あなたのむくみのタイプは?
むくみ(浮腫)の特徴や原因について説明してきましたが、肝硬変や心臓病などの持病があるケースによって生じるのではなく、一般的に下のの3つのタイプの人はむくみ(浮腫)が日常的に生じやすいと言われています。
筋肉がむくむタイプ
* 肩のこり、首のこりがひどい
* 顔や手もむくみやすい
* 毎日だるくて疲れが抜けない
* 脂肪やセルライトを溜め込んでいる
* 階段を使わずにエスカレーターばかり使う
冷えによりむくむタイプ
* 冷たい物が大好き
* 朝食を抜きがち
* 季節を問わず薄着が好き
* 毎日シャワーで済ませる
* 筋肉がつきにくいタイプである
体の歪みによりむくむタイプ
* 胃腸が弱い
* 夜食を食べる
* デスクワークの仕事である
* 寝不足でストレスが多い
* 下半身のむくみがひどい
日常生活から考えられる原因
上記3つのタイプのいずれかに該当し、日常的にむくみに悩まされている人は、具体的に日常生活の何が原因でむくみが生じるのでしょうか?
日常生活からむくみが生じる原因として考えられるのは
① 立ち仕事や長時間同じ姿勢でいる
② 女性特有のむくみ
③ 水分や塩分、アルコールのとりすぎ
④ 水分の不足や精神的なストレス
⑤ 薬の副作用
などがあります。それぞれの原因を知ることで、むくみを防止していくことが可能ですよ!
立ち仕事や長時間同じ姿勢でいる
心臓から送り出された血液は全身を回って心臓に戻りますが、心臓から遠い位置にある足は重力の影響を受けて、血管から血液中の水分がしみ出しやすく、また血管内に水分が戻りにくくなります。
さらに、長時間座るデスクワークの方は、お尻の筋肉に長時間負荷がかかるため、梨状筋というお尻の筋肉が硬く縮んでしまう傾向にあります。
梨状筋は、坐骨神経に直接接している筋肉であるため、梨状筋が硬くなると坐骨神経が圧迫されて細くなってしまいます。すると血流やリンパの流れが悪くなり脚にむくみが生じます。
同様に、立ち仕事や飛行機の移動などで長時間同じ姿勢を強いられると、梨状筋だけでなくお尻や脚の筋肉に負荷がかかって固くなるため、足の血流が滞り、むくみが起きやすくなります。
女性・高齢者特有のむくみ
足の静脈の血液は、足を動かすことによって生まれる筋肉のポンプ作用でスムーズに心臓へ戻ります。
しかし、女性や高齢者は筋肉量が少ないために静脈の血行が悪くなりがちで、むくみが起きやすい傾向があります。
また女性は、女性ホルモンの影響で血管が拡張しやすくなるため、その分むくみが出やすくなります。そしてヒールの高い靴を履いていたり、身体を締め付ける下着や衣服を身につけているなどの影響もあります。
さらに、生理前や妊娠中、更年期にはホルモンのバランスが変化するため、自律神経の乱れから血行が悪くなりむくみが出やすくなります。
高齢者は、歩く習慣が少なくなり足の筋肉が弱っていたり、加齢で皮膚のハリが無くなることが関係しています。
水分や塩分、アルコールのとりすぎ
水分や塩分を多くとりすぎてしまうと、血管の中の水分が増え、外にしみ出しやすくなるためにむくみを引き起こすことがあります。
また、アルコールを飲むことで血管の透過性が高まり、血管中の水分がしみ出しやすくなります。
水分の不足や精神的なストレス
水分が多いとむくみますが、逆に水分が少なすぎてもむくみを引き起こします。
体の水分が不足すると、静脈の血行が悪くなって、動脈から血液中にしみ出た水分を静脈が吸収できなくなることがあります。
そのため、皮膚と皮下組織内に水が溜まり、むくみを引き起こすのです。また、精神的なストレスによって自律神経が乱れると、血行が悪くなり、むくみを引き起こすことがあります。
薬の副作用
関節リウマチや喘息などで副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)を飲んでいると、顔にむくみが起きることがあります。
また、市販の痛み止めや風邪薬にも含まれる非ステロイド鎮痛剤によっても、尿として排泄される水分が少なくなるため顔にむくみが起きることがあります。
血圧を下げる薬であるカルシウム拮抗薬でも、むくみが起きる場合があります。
他にも比較的副作用が少ないとされる漢方に多く配合されている「甘草」などでも、とりすぎによってむくみが出ることもあります。
日常生活からおきるむくみ(浮腫)を改善するRENEスパのメニュー
リンパ浮腫や、肝硬変などの病気から生じる浮腫については、医師や看護師などの専門家による治療を必ず受けてください。
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なぜなら、リンパは筋肉の動きを利用して流れるという特徴があり、さらに筋肉の中にもたくさんの毛細リンパがあることから、筋肉がガチガチに固くなっていると、いくらリンパマッサージをしても根本的なむくみ改善には繋がりません。
そんなことから、筋肉をゆるめて、筋膜をはがして、リンパを流すという3つの違ったアプローチで行うのが、MINAEメソッド❤筋活リンパマッサージです。ヘルスコーチでリンパセラピスト&整体師の日本人店長 土井美苗が、タイ人理学療法士たちの意見と技術を参考として作り上げたオリジナルのメソッドになります。
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両脚(足首~ふともも)、
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詳細はこちら>>ミイラップコース
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① デトックスコース
② 痩身コース
③ 疲労回復コース
と目的別に分かれたコースを用意しておりますので、詳細はミイラップのページを参考にしてください。
バンコクRENEスパの全てのメニュー
バンコクRENEスパで受けることができる全メニューについては、下記を参考にしてください
https://rene-thailand.net/all-menu/