子どもの脳について その1 ~子供にゲームは必要無い!!~

ゲームのやりすぎは悪いのか、良いのか?

 

ゲームのやりすぎは悪いのか? 良いのか?

Google先生に聞いても賛否両論のようですね。

 

私が良いことがひとつも無いと言ったのは、0歳から9歳くらいまで急成長する脳に対してです。

結果から申し上げると、10歳くらいまでは脳の重要な土台作り時期にゲームは必要無し・・・

 

なぜそうなのかをまとめてみましたので参考にして頂けたら幸いです。

 

引用 http://www.jhata99.org/fushigi/335.html

 

この図をみると、ただ考えているだけでは、あまり脳が働いていないことが分かります。

 

また、ゲームなどをやっている時も意外に脳は働いていないです。

ゲームをやっている時の赤く反応が見られる部分は、視覚と運動の神経回路部分であり「考える」ことが抜け落ちており、前頭前野部分が全く働いていないですね。

 

前頭前野=物事全体を把握して、欲望や感情を抑える働きをしている。

脳の中でも最後に成長し、十代の終わりまで発達し続ける

 

これらのことから、ゲームばかりやらせてしまうと欲望や感情のコントロール力が低下しキレやすくなるのではないか・・・と言われています。

またキレやすいだけではなく、思考力の弱・・・さの懸念も・・・

 

 

簡単な計算、それより何よりも本を音読している時に脳がバランス良く活発に働いていることが分かります。

音読を推進しているのはそのせいなのでしょうね。

 

赤ちゃん・子どもが起きている時に、いかにバランスよく脳を沢山使用させるかなのです。

 

 

脳の情報伝達を司るシナプスは1歳前後に発達する

 

 

脳は使えば使うほど発達するが、使わなければ発達しません。

脳の神経細胞をつなぐパイプ役である「シナプス」。これが増えるにつれて神経細胞同士のつながりが強くなり情報伝達スピードが速くなります。

 

このシナプスの密度は、特に1歳前後が急速に上昇する時期です。

 

赤ちゃんに優しく話しかけたり、子守唄を聞かせたり、お散歩で多くの景色を見せ聞かせスキンシップあそびや外遊びなど、多くの経験・ 5感’・情報 をいれてあげることが重要ということですね。

 

以前、おんぶ紐をお勧めしたのはこの理由でもあります。

おんぶ紐の記事はこちら☟

 

 

 

特に注目したい脳の部分は 「前頭葉」=人間が人間らしくあるために機能する部分で脳の司令塔です。

 

 

「前頭葉」の大部分を占めるのが「前頭前野」です。

 

人間の「前頭前野」は大脳の中の約30%を占めていますが、動物の中でもっとも大きいチンパンジーなどでも7~10%くらいしかありません。

 

 

一般臓器・体は長い時間をかけてゆっくり成長していくのに対し、脳は新生児期から4歳までに急速に成長し、5歳になると脳の85%程度まで発達し終えてしまいます。

 

0歳~10歳くらいまでは、成長時期に応じた適切な刺激を繰り返し、脳全体をバランス良く使用させることが重要であると言えます。

 




 

子供の脳の土台を活性化させる物質とは?

 

 

前頭前野の機能をスムーズに動かすために必要な物質=セロトニンという神経伝達物質も重要です。

 

他の神経伝達物質であるドパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)などの情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。

 

セロトニン=幸せホルモンとも言われますがホルモンではありません。(ホルモンは全身へ作用するもの)幸せを感じるというか、精神の安定や安心感・平常心に作用=感謝の気持ちやポジティブに捉えられる思考になります。

 

逆にセロトニンの分泌が低くなると脳の働きが弱まり、自律神経失調症(うつっぽい)になる傾向があります。

 

セロトニン分泌に欠かせなのは太陽の光・運動・必須アミノ酸トリプトファン(最近の研究で腸から脊髄を通り脳へ作用することが明らかになっています)

またセロトニンは腸にも存在しているとも言われており、腸の状態を良くしておくことも重要=腸脳相関赤ちゃんの離乳食時から、天然昆布・かつおだしを使用することで腸の状態が良くなり脳の活性化にもつながると言えます。

 

セロトニン神経は、脳の中心である脳幹のさらに中央部分の縫線核というところにあります。

原始脳とも呼ばれている=生存の基本的な機能を担当するのが一番奥の「脳幹」です。

 

脳は中心部から外に向かって発達し、その発達の順番を変えることはできない。中心部がしっかり育たなければ、次の階層がきちんと育つことはできないのです。

つまり、脳の土台(建物であれば基礎の部分)が 『脳幹』 になります。 

この脳の土台部分をしっかり活性化させなければ、その後発達していく部分は弱くなってしまうということです。

 

体で言えば、首が座らなければ歩くことはできないのと同じです。

 

脳幹(原始脳) を育てるためには= 『 外で遊ぶ 』=『 実体験あそび 』 存分に5感を使わせる‼

子どもが考え自ら喜んでやっいる主体的な あそび・活動を大人が邪魔をせずに徹底的にやらせることです。

 

 

人間特有の『笑う』ことも ‼

 

自ら喜んでやっいる主体的な あそびは、脳内が 『快』 の状態

 

原始脳といわれるくらいなので原始的なことを思い浮かべてみてください・・・

 

裸足で歩き、道具をつくって家族と仲間と協力して獲物をとり・食物をとり、火をおこして・・・

語り合い・笑いあい・歌い踊り、土の上での生活・・・山と川と海から命をもらって・・・

 

 

今から200万年ほど前には「原人(げんじん)」が現れ、打製石器(だせいせっき)を使い始めやがて人類は火や言葉を使えるようになり、今から20万年ほど前には、現在の人類の直接の祖先にあたる新人〈ホモ・サピエンス〉が現れ進化を続け今に至る訳です。

 

200万年前からの歴史が脳や体にしっかり組み込まれているのです。

 

その証拠に子ども達を自然の中であそばせた時の目の輝きほどキラキラしている時は他にありません。

お腹をペコペコにすかせて食べさせた時は無我夢中で、それはまるで動物が慌てて食べる時のようです。

 

頭も体も発達の順番を変えることはできないこと、進化の過程をたどらせるイメージで考えればわかりやすいかなと思います。

 

 

 

子供の脳について その2へ続く