健康な体は腸から始まる! 今日から始める腸活生活

このブログに辿り着いてくださった健康リテラシーの高い皆さんは、「健康を保つには腸が重要」だとか、「腸内細菌のバランスが重要」だとか、おそらく知っていらっしゃると思います。

 

けれど、最近になって「腸は全身に大きな影響を与えている」ということが分かって来ています。

腸はなんと!

全身の臓器とつながってお互いに影響を及ぼしあっているんです。

なので、腸について理解して腸を整えることは、

全身の健康につながり、健やかに長生きするために必要不可欠な課題

だといえるのです。

 

実は日本人は、世界的に見て、お腹の調子が悪くて悩んでいる人が非常に多いんです。

なんと日本人の約14%以上が

・便秘が苦しい

・お腹が張る

といったトラブルと抱えているんです。

 

でも、安心してください。腸のトラブルは病院にかからなくてもセルフケアで治せます。

このブログでは、今日からすぐに行える腸活の基本的な方法について、2回に渡りご紹介したいと思います。

 

さて、今回お伝えする内容は、次の3つになります。

1回目の今回は

1 心と体のあらゆる問題は腸にある

について解説したいと思います。

2回目の次回には

2 腸が蘇る食生活

3 腸を整える生活習慣

についてご紹介していきますね。

 

心と体のあらゆる問題は腸にある

 

みなさんは、腸の役割について聞かれたら、何を思い浮かべますか?

 

多くの人は、まず

「食事で食べたものを吸収するところ」

だと思い浮かべるかもしれません。

 

次に、「便を作る場所」「排泄の役割を果たす場所」だと思い浮かべる方もいらっしゃると思います。

 

さらに、もう少し腸について勉強されている人であれば

「腸には免疫細胞がたくさんいて身体を守ってくれている」

という役割について、ご存知の方もいらっしゃると思います。

 

この3つの役割は、腸の基本的な役割なんですが、最新の研究によって、さらに腸は

全身に大きな影響を及ぼす

ことがわかってきたんです。

 

腸はなんと!

全身の臓器と繋がっていて、お互いに影響を及ぼしあっているんです。

 

イメージとしては、

「腸は下界と体の中を繋ぐハブ」

だと想像してください。

 

さらに腸は、体だけでなく心の問題にも通じています

心の問題が体に影響を与えることは、昔から良く知られていましたよね。

 

例えば、うつ病やイライラ、無気力といった心の問題が、実は、体の不調に原因があるケースも少なくないんです。

医者や研究者の中には「心の問題は、ほとんど腸が関係している」と言う方もいらっしゃいます。

 

腸は、ネットワークを通じて、あらゆる臓器と繋がっています。

特に「脳」は、迷走神経というものを通じて、腸と双方向で連絡を取り合っています。

「緊張するとお腹が痛くなる」といった経験をした方は、結構おられると思いますが、それは腸と脳がおたがいに連絡を取り合っているからなんです。

 

また、うつ病の患者には、便秘や下痢が多いというデータも報告されています。

さらに、腸内細菌が生み出した有害物質が脳に達して認知症を招くといったデータもあるんです。

つまり、腸内環境の悪化が脳に影響し、心の問題を引き起こすことがあるんです。

 

もちろん心だけでなく、体の不調や病気にも腸は深く関係しています。

腸内の悪玉菌が増えることで、様々な癌の原因になってしまうことも分かって来ております。

 

さらにアレルギー、肌荒れ、肥満に至るまで、心と体のあらゆる問題は、まさに腸に通ずるといっても過言ではないのです!

 

ということで、腸活を学ぶ上で押さえておいていただきたい大前提は、

健康な体は全て腸から始まり、あらゆる不調は全て腸に通ずる

腸を整えることがめちゃくちゃ重要!!

になるということです。

 

腸は「第二の脳」~全身とつながるスーパー臓器~

 

では、まず最新の研究で腸について、どういうことがわかってきているのかを紹介したいと思います。

 

1 世間で注目を集めている腸管神経

 

1つ目は腸管神経についてです。

最近世間で注目を集めているのが、この「腸管神経」です。

 

神経細胞と聞くと、普通は全部脳にあるものだと思ってしまいますが、脳にはなんと!

約1億個の神経細胞

が存在しているんです。

これは、脳神経に継ぐ多さなんです。

 

しかも腸のコントロールはすべて、脳が支配しているわけではなく、腸が自ら判断を下す機能を持つことから、腸は「第二の脳」と言われています。

また、これらの腸管神経は、迷走神経という神経を通じて脳と繋がっています。

その中でも、最も注目されているのが「腸脳相関」といって、腸と脳、双方のネットワークなんです。

 

脳と腸の情報交換は、脳からの一方通行ではなく、腸からも脳にメッセージを発信することができるんです。

腸内の状態によって、その情報が脳に伝えられ、脳から体のあらゆる場所に影響を及ぼすことになるわけなんです。

 

そして・・・・

腸がネットワークを結んでいるのは、脳だけではないんです!

腸はなんと! 多くの臓器と複雑にコミュニケーションを取り、連携を続けています。

 

例えば、腸とは一見関係がなさそうな「心臓」ですが、

腸内に不調があれば、その信号が自律神経を通して伝えられ

心拍数を上げ下げして

腸の働きと連動して血流をコントロール

しているんです。

 

さらに「肺」も腸に問題があれば、

呼吸が浅くなる

呼吸を整えることで腸の煽動運動をサポートする

といった密接な連携を取っているんです。

 

腸は非常に働き者なんですよ!

 

2 腸のお花畑「腸内フローラ」

 

2つめの新知識は「腸内フローラ」です。

巷では、「腸内細菌が大事である」「私達の健康を左右するのは腸内細菌である」と言われているので、皆さんも腸内細菌が大事だなということは、なんとなくご存知だと思います。

 

巷で言われているとおり、腸内細菌は非常に重要なものであり、

腸内細菌が私達の腸内の環境を左右

します。

 

腸内細菌は、約100兆個も存在すると言われており、人間と共生関係にあります。

 

腸内細菌は、

食べものから摂る栄養素を餌に発酵することで増殖し、

様々な代謝物を生成することで、

人体の機能に大きな影響を与えます。

 

さて、この腸内細菌ですが、どこに住んでいると思いますか?

 

腸内細菌は、大腸の壁の粘膜にびっしりと住んでいるんです。

そのため、まるでお花畑のように見えることから、腸内フローラと呼ばれ、

その総重量はなんと1.5㎏ にもなるんです。

 

腸内細菌は、

① 善玉菌

② 悪玉菌

③ 日和見菌

の3つに分類されています。

 

これらの理想的な割合は、

善玉菌2割、悪玉菌1割 であり、残り7割の日和見菌は、優勢な方に味方をするので、理想的なバランスの時は善玉菌に味方します。

 

けれど、悪玉菌2割、善玉菌1割になると、日和見菌が悪玉菌の味方をするので、一気に腸内環境が悪くなり、様々な弊害が出てきます。

 

また、偏った食事や運動不足などの影響で、腸内細菌の種類の多様性が失われることもあります。この場合も、腸内細菌のバランスが乱れるため、体に対して悪影響を及ぼすケースがあるので注意が必要です。

 

3 腸はセロトニンの中心

 

次に3つ目の新情報は、「腸はセロトニンの中心」だということです。

健康情報に敏感な方は良くご存知だと思いますが、腸は免疫にも重要な役割を果たしています。

 

腸内に入ってくるのは、食べ物だけでなく、細菌やウィルスも入ってきます。

このような外敵に対して、体内で戦ってくれるのが免疫細胞です。

 

そして、なんと!!

免疫細胞の6割が腸に集まっているんです。

 

これは外から入って来るもののほとんどが、腸を介して全身を巡るということことの証明であり、まさしく腸が玄関口であるからです。

このことから、腸は、生理学的には、体の外側として位置づけられているんですよ!

 

そして、外敵を玄関でふさぎ止めることが、腸内の免疫細胞にとっての最大のミッションです。

 

腸内に病原菌が侵入すると、

① 腸壁の背部にいる免疫細胞が危険を察知し、メッセージ物質を放出します。

② そのメッセージ物質を受け取った腸壁の細胞が、病原菌を撃退します。

このような流れで、腸の免疫システムは、体を外敵から守ってくれているわけなんです。

 

そして、おもしろいことに・・・

幸せホルモンのセロトニンの9割は腸で作られていることが分かって来ています。

 

腸の調子が悪くて悩んでいる人のほとんどは、表情も暗くて元気がありません。

繰り返しになりますが、実際にうつ病の患者には、便秘や下痢が多いというデータもあり、心の健康と腸内環境は、密接なつながりがあると考えられているのです。

 

人間の感情に関するホルモンで、セロトニンという物質を聞いたことがあると思います。

このホルモンは幸せ感との関連で「幸せホルモン」とも言われています。

 

セロトニンは、私達が幸福感を感じたり、前向きになるのに必要な物質です。

また、セロトニンは、

・腸管の煽動運動を活発にしたり

・自律神経のバランスを整えて心を前向きにしたり

する作用があります。

 

さらに、興奮物質である「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」の暴走を抑える効果があるため、イライラなども起こしにくくなります。

 

つまり、私達の心の平穏には、セロトニンの分泌が鍵であり、それに影響するのが「腸内バランス」であり、腸は、幸福で安定した精神状態に大きく影響しているわけなんです。

 

4 まとめ

 

ここまでの内容をおさらいしておきますね。

 

まず第一に

◎ 心と体のあらゆる問題は腸にある。腸は全身に大きな影響を与えており、腸は全身の臓器と繋がって、お互いに影響を及ぼし合っている。

 

第二に

◎ 腸は外界と体の中を繋ぐハブであり、腸の状態が悪くなるとあらゆる病気に繋がる。心身ともに健康になりたいと願うならば、腸からアプローチすることが有効な手段ある。

 

では、具体的にどうすれば腸内の環境を整えることができるのか?

 

次回は、

2 腸が蘇る食生活

3 腸を整える生活習慣

の具体的な方法について、ご紹介してきますね。

 

 

 

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