カモミール・ジャーマンの効能

- German Chamomile-

婦人科系のトラブルに古くから活用

一年草のカモミール・ジャーマンは、フルーティーな甘さを含む、ややスパイシーな香りが特徴です。ハーブティーとしても親しまれており、古くから民間療法に用いられていた植物です。学名のmatricariaは子宮や母を意味するラテン語に由来し、婦人科系のトラブルに古くから利用されてきました。また、炎症を抑える成分を含むので、スキンケアにも効果的です。蒸留することでカマズレンという成分が増し、精油は濃紺色をしています。

🌿 学名/ Matricaria chamomiles

🌿 科名/キク科

🌿 抽出部位/花

🌿 抽出方法/水蒸気蒸留法

🌿 主な産地/エイジプト、ハンガリー、ドイツ、フランスなど

🌿 主な作用

エモリエント、強肝、強壮、駆風

解熱、健胃、抗アレルギー、抗うつ

抗炎症、消化促進、消毒、鎮痙、鎮痛

通経、発汗、癒傷、利尿

この精油の有効成分カマズレンは、植物中には存在しない。花になるマトリシンが加熱などによって分解され、蒸留中に生じる。

🌿 香りの特徴

可憐で濃厚な香り。ややスパイシーでもある。

ノート:ミドル、香りの強さ:中

🌿 相性の良い精油

消化器系の不調には柑橘系、婦人科系の悩みには、ゼラニウムやクラリセージ、イランイランをブレンドすると効果が高まる。また、かゆみを伴う皮膚トラブルには、メリッサとのブレンドがお勧め

🌿 注意事項

衣服などにつけると、洗っても落ちないことがある。妊娠中は芳香浴以外の使用を避けること。ブタクサなどキク科植物のアレルギー保有者は、必ずパッチテストをすること。

🌿 購入のポイント

1mlで1400円~2500位。香りや作用が強く価格も高いので、少量の購入がお勧め

🌿 おすすめの使用法

芳香浴、入浴、トリートメント、ヘアケア、スキンケア

こんなときにおすすめです

❤ ストレスがたまっているときに

鎮静作用があるので、不安や緊張、怒り、恐怖などの感情をやわらげてくれます。たまったストレスから心を解放し、安定した精神状態へと導くので、忍耐強くなりたいときにも力を発揮する精油です。

💪 消化系や婦人科系の調子がすぐれないときに

粘膜を保護して胃壁を修復する働きがあり、弱った胃を癒してくれます。消化促進作用や鎮痛作用があるので、腹痛や胃痛、消化不良による下痢などにも効果を発揮します。通経作用もあるので、月経痛の緩和、月経周期の調整にも役立ちます。

★ にきびや肌荒れが気になるときのスキンケアに

優れた抗炎症作用や癒傷作用があるので、にきびやじくじくした皮膚などに効果を発揮します。止痒作用があり、かゆみを伴う乾燥肌のケアに役立ちます。また、皮膚の再生を促し、かたくなった皮膚をやわらかくして、弾力のある肌へ生まれ変わらせてくれます。

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