バンコクの理学療法治療院「 RENE JAPAN BEAUTY&HEALTH(通称 バンコク リンパマッサージ&理学整体スパRENE) の店長トヨこと土井美苗です。
本日は、当店の常連のお客様のほとんどが、当店の指導に基づいて行っている健康法の1つ「朝一番にレモン水を飲む」ということについて、ご紹介したいと思います。
この健康方法は、私が腸内環境改善のために指導を受けている、日本の大腸外科医石黒成治医師が推進されている方法なのですが、先生の指導とおりに毎朝レモン水を飲むようになってから、私の1日のパフォーマンスが大幅に上がったのです。
石黒先生は、「朝一番に何をするかで、その日1日のクオリティーが変わる」とおっしゃられています。
それはデトックスからスタートすることだそうです。そのデトックス方法が、レモン水にヒマラヤ岩塩を入れて飲むという、とてもシンプルなことなのですが、たったこれだけの、この朝一番のドトックスが、1日の生産性、そして夜の機能、眠る機能にまで影響を与えるそうです。
私は、年齢的にはすでに50代後半であり、長年、前職の警察官として過酷な勤務に就いておりましたので、身体のあちらこちらにガタが来ているような状態でした。
現在の仕事は、整体、痩身マッサージ、フェイシャルマッサージ、オステオパシー療法、理学療法士のアシスタントと、常に体を使う仕事がメインであり、1~2名のお客様の全身マッサージや整体を行うと、もうあとは何もできないくらい疲労して集中力が切れてしまう状態でした。
若い20代の理学療法士のスタッフは6~7名のお客様の整体治療を行っても、いつもエネルギーがあり余っている状態で、うらやましく思っていたのですが・・・・
なんと! このレモン水を毎朝飲む習慣をつけるようになってからは、少々、体力的にきつい施術を行っても、18時、19時位まで集中力がきれずに仕事ができるようになったのです!!
そんなことから、自分の身体で効果を実感した私は、この習慣を始めて1か月位経った頃から、お客様にも勧めるようになったのですが、これがこれが!!、みなさんとても良い結果が出ていて、とても調子が良いという報告を受けております。
そんなことから、今回は、朝1番にレモン水を飲むのがなぜ良いのかについて、石黒成治医師のお話を引用しながらご紹介したいと思います。
睡眠中に脱水症状と酸性に傾いたPHを元に戻すことができる
私たちは、毎日7~8時間、水を飲むことなく寝ています。なので、朝一番は、100%脱水状態になっています。
さらに、身体のPHは、どうしても酸性に傾いているので、PHを戻すためにもレモン水がとても有効なのです。
脱水になった状態で飲む水は、早い段階で身体の中に染み込みます。
なので、脱水になった状態のときに、クオリティーの良い水を入れてやるということが非常に重要になってくるのです。
そこで、天然のレモンと良質の水、さらにミネラルを摂取するためのヒマラヤ岩塩は、最高のコンビネーションになるそうです。
私は、タイはレモンが安いので(1個10バーツ位:概ね35円)、贅沢にも丸々1個使っています。
そして、水については、私の治療院でお客様にお出ししている最高クオリティの水「プロトン水」を使用し、ヒマラヤ岩石を一つまみ入れています。
これがなかなかおいしくて! 癖になる味なんですよ~
レモン水は腎臓のデトックス、肝臓の活性化に効果がある
レモン水は、腎臓のデトックス効果があることは良く知られていることです。
前述した身体のHPを整えるということは腎臓のデトックスにつながります。さらに、レモン水は肝臓にも効果があります。
肝臓はグルタチオンという抗酸化物質を作り出します。
このグルタチオンを体内で抗酸化物質として働かせるためには、還元型のグルタチオンにしないといけません。
なので、肝臓では還元型のグルタチオンが作られるわけなのですが、この時、かならずビタミンCが必要になってきます。
なので、朝一番にビタミンCを体内に入れてやるということは、肝臓で還元型のグルタチオンを作る働きを早めることになり、肝臓の機能そのものが向上することになります。
肝臓の機能が向上すると、血糖値のコントロールも向上します。
ホルモンのバランスを整えてくれる
レモン水とヒマラヤ岩塩の組み合わせは、ホルモンのバランスを整えてくれます。
ホルモン機能が良くなるということは、朝一番から身体の機能がマックスになることにつながります。
さらに、この効果は、夜寝るまで持続するのです。
また、ホルモンバランスが整えられていると、睡眠がスムーズになります。
早く眠りにつくことができるようになり、質の良い睡眠を得ることができるようになります。
レモンに期待できる具体的な効果とは?
レモン水の効果についてご紹介してきましたが、ここで、レモンそのものの成分や効果についてもご紹介しておきたいと思います。
レモンの栄養は?
もっとも注目される栄養はビタミンCですが、表のとても豊富に含まれていますし、100mgととてもキリのよい数字になっています。
次いで食物繊維やカルシウム、ビタミンEといった栄養も含まれていますよ。
そのほかの果物100gあたりのカロリーと糖質
カロリーや糖質は比較的低くいため、摂りすぎの心配はありません。
- オレンジ(ネーブル):46kcal 、10.8g
- グレープフルーツ(白肉種):18kcal、9.0g
- ゆず(果汁):21kcal、6.6g
- ライム(果汁):27kcal、9.1g
- シークヮーサー(果汁):25kcal、7.6g
- レモン(全果):54kcal、7.6g
- レモン(果汁):26kcal、8.6g
文部科学省「食品成分データベース」参照数値
レモンのビタミンC含有量は、柑橘類の中ではナンバー1
それではレモンのビタミンCは、他の柑橘類と比べるとどれくらいになるのでしょうか?
実は、柑橘類の中では、だんとつのナンバー1の含有量を誇ります。
上のグラフは、レモンと主な柑橘類に含まれるビタミンC量を比較したものです。
レモンのビタミンCは柑橘類でダントツのトップです。
抗糖化ポリフェノールを多く含むシークワーサーと比べると、なんと10倍近い差があります。
意外にもビタミンCが多いイメージのグレープフルーツや、酸味の強いシークワーサーには少ないことが分かります。
果物類の中で最もビタミンCが多い食品は、アセロラ(100g中1,700mg)になるのですが、日本の国内で生のアセロラを食べるのはなかなか難しことです。
ビタミンCにはメラニン色素を減らす効能や抗酸化作用があり、肌のシミやソバカスを防ぐ美白や美肌効果があります。また、免疫力を高める効能やストレス対策にも役立ちます。
ビタミンCの含有量が豊富なレモンは、お肌を綺麗にして免疫力を高めてくれます・・・が、
レモンにはソラレンと呼ばれる肌にシミを作る原因物質も含まれています。ソラレンの働きは摂取してから2時間でピークを迎え、7、8時間ほどで低下してきます。
なので、レモンを摂取してから外出する場体は、「メラノサイト」が紫外線に反応して、肌にシミを作ってしまう可能性があるので、しっかりと日焼け止めを塗るか、紫外線が強い場所への外出は摂取後7~8時間は控えてください。
食欲抑制ホルモン「レプチン」を上昇させる
レモンには、食欲を抑制してくれる「レプチン」というホルモンを上昇させる効果があります。
満腹を感じる満腹中枢は、「レプチン」というホルモンの影響を受けています。
食事をすることにより、血糖値が上昇し、脂肪細胞が刺激されることで「レプチン」というホルモンが分泌されるのですが、このレプチンは、満腹中枢を刺激する「レプチン受容体」に作用して、食欲を抑制します。なので、食事の時に料理にレモン汁をかけるのは、このレプチンの分泌を促す効果があるのです。
抗酸化、抗炎症、抗がん、抗菌作用がある
レモンには細胞を守り、炎症を抑える効果がある抗酸化物質とフラボノイドが含まれてます。
「これらの物質は皮に多く含まれているので、レモン水を作る場合は(すりおろすなどして)ぜひ皮も使いましょう」と推奨される栄養士さんなどもおられます。
さらに、レモンに含まれる天然のビタミンCは、強力な抗酸化物質のひとつです。
尿酸値を下げる・痛風の防止
レモンの酸っぱさは、ビタミンCによるものではなくて、クエン酸によるものです。
なにせ、レモンのクエン酸含有量は果物類でトップとなりますが、実は全食品の中でもトップを誇る含有量なんです
レモンの効能に疲労回復があると言われるのは、クエン酸がエネルギーを生成するからです。クエン酸はTCAサイクル(クエン酸回路)と呼ばれる、体内でエネルギーを生産をする働きを活発にして、脂肪や乳酸を分解しエネルギーを生み出します。
運動などカラダを動かし続けていると、TCAサイクルの働きが低下してきます。疲れた時に酸っぱいものが食べたくなったときは、自然とカラダがクエン酸を欲しがっている状態です。
さらに、レモンの中のクエン酸カルシウムは尿酸値を下げてくれるので、痛風の予防や改善効果があります。
また、このクエン酸は、腎臓結石を予防してくれる効果があります。クエン酸が尿量を増やしてくれて腎臓に石ができるのを予防してくれるのです。
この「クエン酸」には、さらに「口内バクテリア除去」「たんぱく質分解」への作用があるため、「口臭予防」の他、「口内炎」や「虫歯」を予防することも可能です。
血圧を下げる、生活習慣病の予防
レモンの果皮には、ポリフェノールのヘスペリジン、エリオシトリンなどの抗酸化作用をもつ成分が豊富です。
ヘスペリジン、エリオシトリンはビタミンPとも呼ばれる成分です。
これらの効能には血管を丈夫にしてコレステロールや血圧の上昇を防ぎ、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病を予防します。
参考資料: 文部科学省 食品成分データベース https://fooddb.mext.go.jp/index.pl