奇跡の木「モリンガ」~体内で抗体を産生する力を高める 90種類の栄養素含有

優れたタンパク供給源である2種類のスーパーフード

 

私達の体に大切なタンパク質は、そのままでは体内では使われず、アミノ酸という形に分解されてから使われます。

タンパク質はアミノ酸の集まりということになります。

 

アミノ酸は全部で20種類あり、それぞれ体にとってとても大切な役割を果たしてくれます。

その中でも、必須アミノ酸というのが9種類あります。

 

必須アミノ酸とは、体内で合成できないアミノ酸のことです。

つまり、食べ物から摂取しないといけないアミノ酸になり、その他の11種類は体内で合成することができます。

 

この必須アミノ酸は、それぞれ非常に大切な役割を果たしておりますが、その中でもリシン(lysine)抗体産生能力を上昇させます。

新型コロナウィルスの他、インフルエンザやその他のウィルスや菌などに対する抗体を産生する能力を高めてくれる働きがあるのです

 

ところが、リシンは体内では不足しがちでしっかりと食品から摂取する必要があります。

 

蛋白供給源としては牛肉、卵(質が大事です!)が浮かぶと思いますが・・・・

なんと、植物の中にもしっかりとこのリシンを含むアミノ酸を摂取することができるスーパーフードがあるんです!!

 

それが、東南アジアが原産地である

「黒ガリンガル」と「モリンガ」

という2つの植物です。

 

2つとも、優れたタンパク質供給源であるほか、その他の凄い有効成分もバランスよく含まれていることから、まさしく「奇跡の植物」と呼ばれている優れものなんですよ~。

 

1つ目の黒ガリンガルについては、タイが原産地であり、ポリメトキシフラボノイドという抗糖化ポリフェノールが豊富に含有されていることから、現在、日本でも抗糖化植物として、とても話題になっておりますが・・・、黒ガリンガルは希少植物なので、一般人が簡単に摂取することは困難です。

なので・・・サプリメントから摂取してもらう必用があります。

黒ガリンガルについて興味のある方は、こちらを参考にしてください

 

2つめのスーパーフードはモリンガです。

黒ガリンガルに比べると、アミノ酸の含有量は劣るものの、黒ガリンガルと同じく18種類のアミノ酸が含まれており、総合的には90種類もの栄養素を含む手軽なスーパーフードです。

(ただし、黒ガリンガルに含有される抗糖化成分のポリメトキシフラボノイドは含有されていないため、抗糖化を目的としアミノ酸もしっかりと摂取し抗ウィルス対策もしたいのであれば、黒ガリンガルを摂取することをお勧めします。)

 

ただ・・・手軽と言っても、東南アジアが原産地になるので、黒ガリンガルと同じように日本人が摂取しようと思うと、サプリメントやパウダー等で摂ることとなるのですが、黒ガリンガルのように希少で高価な植物ではなく、東南アジアの至るところにあるとても身近な植物になるのです。

 

ということで、今回は、新型コロナウィルスの恐怖に脅かされている今だからこそ、ウィルスに負けないためにも摂取してほしい「モリンガ」について、ご紹介したいと思います。




モリンガ(moringa)ってどんな植物なの?

 

モリンガ(moringa)とは、ワサビノキ科の樹木ワサビノキ(学名:Moringa oleifera )の通称名です。

成長が早く、成木では高さ5~10メートルにもなります。

根・幹・葉・枝の全てが利用でき、さらに花、種までも利用することができるため、海外では奇跡の木、生命の木、母親の友、薬箱の木など言われています。

 

今まで発見された10万種類の可食植物中トップにランクの栄養素、ビタミン類、抗酸化物質、主要なタンパク質を持つことで知られています。

その栄養は90種類以上あり、アーユベーダの中にも記載されています。




モリンガは全く無駄のない植物

 

モリンガは全く無駄のない植物といってもいいでしょう。

まず、枝、三木、葉、根、種、花のどれをとってもすべてに健康的、環境的な利用が価値があるのです。

 

例えば、人や動物には栄養を与え、環境には水や空気の浄化など、次から次へと驚くべき事実が明らかになっています。

 

モリンガの栄養素は、

マルチビタミン、ミネラル、アミノ酸、必須アミノ酸、ビタミンB群、GABA、ポリフェノール

など、実にたくさんの栄養素を含んでいるわけですが、あの有名な医学書アーユルヴェーダ「モリンガは特別な植物で、その使い道は実に多くある」と記されています。

このような歴史があるため、インドなどでは昔からモリンガを民間療法として重宝してきました。

 

モリンガは3メートル弱の細めの木なのですが、何と種を植えてから1年以内に立派にそだちます。

気温が温かい地域であれば、どんな荒れた地でもたくましく育ち、そこから多くの栄養素をもたらしてくれます。そのため、東南アジアなどでは、家の裏庭にモリンガの木が生えているところも少なくはありません。

 

モリンガは熱帯地域であれば、どのような悪辣な環境でも育ちます。

その理由として、バクテリアを跳ね返す強い成分が根から出ており、栄養を多く吸収してファイトケミカルをたくさん含みながら成長していきます。種をまけば1年足らずで大きな木に成長し、その気は15年ほど持つと言われています。

 

モリンガの種は汚水に入れると、その水が浄化されていきます。またその葉は他の木よりも多くCO2を吸い込むなど、モリンガは環境を守る植物としても多く注目を浴びているのです。




モリンガの栄養成分

 

 

 

モリンガの凄いところな、驚異的な含有栄養素の種類です。

なんと、90種類の栄養を含んでおります。

 

 

ビタミン類全13種類

 

ビタミンに関しては13種類含有されています。

ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイオシン、ビタミンK、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンC、ビオチン、パントテン酸、葉酸

です。

 

下の表は、ビタミンが豊富に含まれている代表的な野菜、モロヘイヤ、ケール、大麦若葉と、モリンガの含有量を比較したものです。

非常にバランスよく、ビタミン類が豊富に含まれていることがわかります。

 

 

ミネラル全7種類

 

ミネラルは、全部で7種類含有されています。

亜鉛、リン、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、銅、鉄

です。

 

アミノ酸全18種類

 

アミノ酸は20種類ありますが、そのうちモリンガにはなんと18種類ものアミノ酸が含まれているんですよ。

アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、ロイシン、メチオニン、パリン、アラニン、グリシン、プロリン、グルタミン酸、セリン、トリプトファン、アスパラギン酸、トリプトファン

になります。

 

ここで、同じくアミノ酸を豊富に含むスーパーフードの黒ガリンガルとモリンガでは、含有量にどれくらいの差があるのかを見てみましょう。

下の表はモリンガと黒ガリンガルの1㎏中に含有されているアミノ酸の量です。単位はgになります。

 

こうしてみると、同じく18種類のアミノ酸が含まれているモリンガと黒ガリンガルですが、含有量だけでいうと、やはり希少植物で高価な黒ガリンガルが圧倒的に多いのがわかります。

特にアルギニンに関しては、黒ガリンガルは世界一の含有量を誇っております。

 

なので、アミノ酸に関していえば黒ガリンガルと見比べると、モリンガは若干見劣りしてしまいますが、それでも18種類のアミノ酸が含まれているということはすごいことであり、さらにビタミン、ミネラルも豊富なので、普段栄養素として気軽に摂取するには、やはりモリンガはとてもすばらしいハーブと言えます。

 

モリンガに含まれる代表的なアミノ酸

 

では、モリンガに含まれる代表的なアミノ酸について、その効能を紹介したいと思います。

モリンガには、必須アミノ酸9種類がすべて含まれています。

 

必須アミノ酸とは、体内で合成できない、つまり食事から摂取しないとならないアミノ酸になるのですが、

リジン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、メチオニン、ヒスチジン、スレオニン

の9種類になります。

 

BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)

 

必須アミノ酸の中で、皆さんが良く耳にされるのが、

BCAAと呼ばれる、バリン、ロイシン、イソロイシンではないでしょうか?

 

この3つのアミノ酸は、分子アミノ酸と呼ばれ、通常アミノ酸は肝臓で分解されるのですが、BCAAのみ筋肉で分解されます。

なので、ボディービルダーや、アスリートなどが意識して摂取するアミノ酸になります。

 

BCAAは、筋肉、骨、皮膚の成長を促してくれ、組織を治す作用があるため、非常に有用なアミノ酸として使われています。

 

フェニルアラニン

 

記憶や神経機能に大事なアミノ酸になり、モリンガには豊富に含まれています。

 

トリプトファン

 

ハッピーホルモンと言われるセロトニン、睡眠ホルモンのメラトニンなどの材料となるアミノ酸です。

また、セロトニンやメラトニンを作るナイアシンというビタミンの材料にもなります。

 

メチオニン

 

健康な髪、爪、皮膚を作るのに必要なアミノ酸です。

イオウの供給源となります。

 

ヒスチジン

 

赤血球、白血球を産生するアミノ酸です。

神経の周りのミエリンを維持するのに必要です。

 

スレオニン(トレオニン)

 

新しい細胞を作り出すのに必要なアミノ酸です。

美肌効果あり、また肝脂肪を抑制する効果もあります。

 

食事でしっかり摂らないと不足するアミノ酸リジン(LYSIN)

 

必須アミノ酸の中でも、とくにリジンは食事でしっかりと摂らないと不足しがちなアミノ酸です。

 

リジンは、ホルモン、コラーゲン、酵素の生産に必要なアミノ酸ですが、最も重要な効能は、「抗体を作る能力を上昇させる」効果があるということです。

 

つまり、リジンは体の中で抗体を作る能力を上げてくれるため、新型コロナウィルスの感染が広まっている中で、とても大切なアミノ酸として注目されているのです。

 

私達の体は、通常、ウィルス、細菌等の異物が体内に入ってきた時にナチュラルな免疫細胞がこれらに対抗します。

そして、ウィルスや菌をやっつける際に、独特の武器を体内で作り出します。

これが抗体と呼ばれるものですが、抗体が体内にできると、再び同じウィルスや細菌が入って来た時にやっつけることができるのです。

 

たとえば、麻疹(はしか)にかかると、体内で麻疹の抗体ができるため、次にはしかにかかりにくくなるのです。

 

インフルエンザワクチンに関しても、ワクチンはそもそも薬ではなく、体内に抗体を作ることが目的です。

なので、インフルエンザワクチンをうつことにより、インフルエンザに対する抗体を体内に作るわけなのですが、リジンはこの時、この抗体を作る能力を上げてくれる役割があるのです。

 

なので、新型コロナウィルスに打ち勝つには、リジンをどのように摂るかが非常に大切になってくるのです。




モリンガの効能

 

 

モリンガは、多くの部分を食べることが可能な植物です。

葉と花、枝は香味野菜として、実の部分はピクルスとして食されます。

また、根は香辛料になります。モリンガの種は炒めてナッツとして摂るほか、オイルを抽出することも。

モリンガのオイルは、化粧品や香水の原料として、幅広く利用されています

 

炎症を抑えてくれる

 

モリンガの根や葉の抽出物が、動物実験において関節や気道の炎症を和らげることが確認されており、リンガには炎症を抑える作用があると考えられています。

また、強い抗細菌成分を含んでいるというのも、モリンガの特徴です。

大腸菌や黄色ブドウ球菌などに対して、モリンガの種の抽出物が抗菌作用を示すことが明らかになっています。

 

血圧の低下

 

モリンガには、血圧が高めの方の血圧を下げるのに役立つ「GABA(γ-アミノ酸)」が豊富に含まれています。

GABAは交感神経を抑制して、血管を収縮させるホルモンである「ノルアドレナリン」の分泌を抑え、血管の収縮を抑制する作用があります。

 

抗酸化効果・アンチエイジング効果・生活習慣病の予防

 

モリンガにはケルセチンクロロゲン酸などの抗酸化物質が含まれ、葉の抽出物にはフリーラジカルに対する強力な抗酸化作用があることがいくつかの研究により明らかになっています。

 

酸化ストレスによる早期の老化や生活習慣病などの予防に効果が期待できそうです。

 

血糖値上昇抑制効果

 

モリンガの葉と鞘には、食事に追加することで血糖値の上昇を抑制する効果があるという報告があります。

ヒトを対象とした実験はまだ数が少ないようですが、この効果はケルセチン、食物繊維、イソチオシアネートといった成分によるものと考えられています。

 

コレステロール値の低下効果

 

モリンガの葉には血中コレステロールを下げる作用があると報告されています。

実際、いくつかの実験によってもモリンガが血中のコレステロール値を下げ、糞便中への排泄量を増加させることが確認されています。

この作用により、高コレステロール血症や心血管疾患の予防効果が期待されています。

 

学術論文に示されたモリンガの効能

 

2019年には、学術論文でもモリンガの効能について研究発表されています。

その代表的な効能を下記に列記しておきます。

 

脂質の含有

 

モリンガには、オレイン酸(オリーブオイルに含まれることで有名)、ビタミンE、ALA(αリノレン酸:オメガ3の油)等の良いアブラが豊富に含まれている。 plants(basel) 、2019、31771207

 

抗酸化作用

 

モリンガにはケルセチン、イソチアシアネート(モリンギン)等の抗酸化物質が豊富に含まれている。plants(basel) 、2019、31771207

 

金属キレート効果

 

モリンガには有害金属を排出する作用がある heliyon 2018 30386828

 

薬として使用

 

モリンガは、アーユルヴェーダ等で、鎮痛剤、かいようの薬として使われている。

また、血圧を下げる、放射線に対する防御効果もある。 phytotrer Res 、2015 、25808883




モリンガの摂取方法

 

すごい効能があるスーパーフードのモリンガですが、原産地が東南アジアだけに、日本では生で手に入れることは困難です。

実際は、私が住んでいるタイでも、一般的に市場などでは売られていません。

ただ、普通に一般の人の家の庭などに植っていますが・・・・・

 

とうことで、通常生では手に入らないモリンガは、どうやって摂取すれば良いのでしょうか?

一般的には、パウダーやサプリメント、お茶に形を変えて自然食品のお店などで売られています。

 

モリンガパウダーは、水に溶かしたり、スムージーを作る際に混ぜたりして使用します。

 

サプリメントとしても売られています

私は、知り合いのハーブ研究家に、タイの山岳民族カレン族村のモリンガハーブを煎じて薬にしてもらい毎日摂取しています。

ということで、パウダーやサプリメントで摂取するのが通常になります。




モリンガの副作用

 

モリンガは基本的には副作用がない安全なハーブと言われています。

人によっては、腹痛や下痢などの胃腸障害が出る方もいます。

そういう方は、摂取量を減らしてみてください。

 

また、次の場合は摂取するのに注意が要します。

 

妊娠中または妊娠の可能性がある人

 

動物実験の段階で、妊娠中のラッドの中にまれに流産したケースがあることから、妊娠中や妊娠の可能性のある人にはお勧めできないとも言われています。

実際のところ、エビデンスはりませんが、妊娠中また妊娠の可能性がある人は控えた方がよいかもしれません。

 

糖尿病など血圧降下薬を服用中の人

 

モリンガには、血糖値を下げる効能があるため、糖尿病や高血圧の人が摂取したいと考えるケースが多いようです。

しかし、低血糖になりすぎる可能性などがありますので、必ず医師に相談の上判断してください。

 

摂り過ぎには要注意

 

モリンガの効能を知ってしまうと、ついつい量を摂りたくなってしまいますが、ビタミンやミネラルの中には、耐容上限量といって、摂取をしても身体に悪影響を及ぼさない量というものが決められているものがあります。

 

さらに、モリンガには腸の働きを活性化させる成分が含まれています。

そのため、過剰摂取をすることで必要以上に腸の動きが活発になって腹痛や下痢などの症状に悩まされることもあります。

 

私は、黒ガリンガルも糖化予防のために毎日摂取しているのですが、私が摂取している黒ガリンガルもモリンガも100パーセントオーガニックな超高濃度成分サプリメントになるうえに、さらに食べ物等からも栄養素を摂取することで、知らず知らずのうちに過剰摂取になっていておりました。

 

そのため、飲み始めの頃は、腹痛や下痢が起こりびっくりしました。

なので、今はその日に食べる自然の食べ物の成分などを考えた上で、しっかりと量を調整しながら飲むようにしております。

 

モリンガの1日の理想的な摂取量は1.5~3g とされているので、目安にしてください。

 

信頼できないメーカーのものは要注意

 

モリンガは今とてもブームになっているため、粗悪品がたくさん出回っています。

なので、サプリメントやパウダーを購入する際は、しっかりと見極める目をもってくださいね~。

 

産地が記載されているか?

無農薬か?

モリンガの配合量は記載されているか?

会社情報は記載されているか?(ここはしっかりとチェックしてくださいね。粗悪品や偽物を販売する通販メーカーなども存在します)

 

などを必ずチェックしてください。

 

タイでは、サプリメントを販売する場合、必ず販売ライセンスがいるため、店頭販売で購入されるのであれば、ライセンスの有無などもしっかりと確認してくださいね。

 

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