有害毒素は肝臓の解毒システムにも影響を与える バンコク ヘルスケアライフ ❤ RENE Thailand

前回は、有害金属等の毒素を体外に排出してくれるのが、

尿、便、汗、髪の毛、爪

だということについてご紹介させていただきました。

 

過酷な環境を耐え抜いてきた私達人類は、生命の維持に不要となった物質を体外に排出する構造を伴っていいます。

その代表的なものが、前回の記事で紹介した汗・便・尿になります。

 

肝臓の解毒システムとは?

 

けれど、実は、体内に入った毒素がすんなりと排出されるわけではないのです。

 

体内に入り込んだ食品店物や、アルコール、薬等は、ある意味で全て有害物質になるのですが、この有害物質を分解して体外に排出する仕事を担ってくれているのが「肝臓」になります。

 

肝臓は、あらゆる毒素を体外に排出するために、休みなく働いてくれています。

 

この肝臓の仕事の作業が、一般的に言われている「解毒」になるのです。

 

関所と呼ばれている肝臓(血液によって運ばれてきた毒素をチェックして解毒する)

 

 

肝臓には、あらゆる栄養素と毒素が血液によって運ばれてきます。

小腸で栄養分を吸収したすべての血液は、一度、肝臓に集められます。

 

肝臓は血液の流れをチェックして「その中に危険なものは含まれていないか?流れる量は適切か?」等を見ながらコントロールしています。

 

そして、血液に含まれている毒素の約500種類を、瞬時に下顎反応の作用を利用して解毒してくれるのです。

 

 

肝臓が処理した毒素は、その後、腎臓や肺、腸や皮膚に運ばれて体外に排出されます。(尿、便、汗、毛髪、爪から排出される)

 

 

分解されていない毒素は腎臓や肺で受け取りを拒否される

 

ところが・・・

肝臓での体内毒素の処理能力が低下していると、なんと腎臓や肺などは、分解されていない毒素の受け取りを拒否するという事態が起こります。

 

なんとなんと!!

腎臓や肺は、「安全な尿(毒素が取り除かれた尿)」でないと受け取ってくれないんです~!

 

分解されていない体内毒素の受け取りを腎臓や肺が拒否する理由は、分解されていない毒素に侵されるのを自己防衛しているからだと言われています。

 

 

では、腎臓や肺に受け取りを拒否されたしまった行き場のない体内毒素はどこに行くのでしょうか?

 

① 行き場のない毒素は再び血中に戻されます

② 血流に乗って再び化学工場である肝臓に行きます

③ 肝臓からまた腎臓や肺に行きます

④ また肺や腎臓に受け取りを拒否されるので、また血液に戻されます

⑤ 再び肝臓に行きます。

 

というように、グルグルと循環するのです。

このループにはまってしまった毒素はなかなか体の外に出れなくなってしまいます。

 

このループが続くということは、肝臓に余計な仕事を繰り返しさせてしまうことにもなります。

ということは・・・・肝臓が疲弊してしまうのです。

 

 

腸でも同じことが起こります。

 

① 肝臓から小腸までを旅した毒素は、大腸が受け取りを拒否します

② 小腸で体の中へ吸収されて血液の中に入ります

③ 血流に乗り再び肝臓に行きます

 

ということを繰り返すのです。

 

 

そんなことから、体外に排出されなかった毒素は、グルグルと体内を循環してなかなか外に排出されないことで、最終的には体内のさまざまな細胞組織に蓄積されていきます。

 

体に毒素が蓄積されると、私達の身体はなんとか毒素を外に排出しようと一生懸命に働きます。

これにより体は疲労を伴うことになります。

 

この作業は睡眠を十分に取っているときにでも起こります。

なので、十分に寝ているのに体の疲れが取れない・・・

集中できない・・・・

1日中眠くてたまらない・・・

というのは、体内毒素が溜まっていることを示す危険信号かもしれないのです。

 

 

肝臓機能低下で有害物質が体内を循環することで起こる病気もある

 

毒素が体外に排出されないで、身体の中をぐるぐると循環することで起こる病気があります。

 

・場所や時間が分からなくなる

・最近、性格が変わったと言われる

・お金を撒くなど異常な行動を取る

 

といったような、症状があらわれると、一般的には認知症を疑ってしまいますが、肝臓機能低下が原因で起こるケースもあります。

 

それが「肝性脳症」という病気です。

 

関西医科大学付属病院消化器内科の岡崎和一主任教授が、「肝性脳症」について、次のように説明されています。

 

重症の肝炎や肝硬変などで肝臓の機能が低下して、精神疾患のような症状が現れるのが「肝性脳症」です。

肝臓には、有害な物質を分解する解毒作用がある。しかし、肝臓の機能が低下すると解毒作用も落ち、処理しきれない有害物質が体内を循環することになる。たんぱく質が分解される際に生じるアンモニアが分解されないと、血液中のアンモニア濃度が上昇する。その結果、脳内の神経伝達を妨害して神経症状が現れると考えられている。

肝臓は、身体の組織のもとになるたんぱく質を構成するアミノ酸のバランスもコントロールしているが、血液中のアミノ酸のバランスが崩れるとことも脳神経に影響を及ぼしている可能性がある。

肝性脳症になると、眠れない、怒りっぽくなっあ、暗算ができないといった訴えのほか、錯覚や幻覚に軽度の意識障害を伴うせん妄、異常な行動を起こすこともある。また、腕を前に伸ばして手を広げると、ばたばたとゆっくり震える「羽ばたき振戦」を起す人もいる。重症になると黄疸や腹水が表れるだけでなく、昏睡状態に陥るケースもある。

 

ということで、肝臓の解毒システムが低下すると、このようにとても怖い状態に陥るケースもあることを知っておいてください。

 

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