みなさんはファスティングに挑戦されたことはありますか?
ファスティングには、脂肪を燃焼したり、腸のストレスを摂ったり、オーとファジーを刺激したりといった様々なメリットがあります。
その中でも「インスリン抵抗性」を改善するには、とても効果的です。
ファスティングのメリットについては、別の記事でご紹介しますが、ここでは、巷で行われているファスティングにとても良く使用されている「酵素ドリンク」について、お話したいと思います。
・・・というのは、多くのファスティングで使われている酵素ドリンクは、あまりお勧めできないからです。
せっかく辛いファスティングをするのだから、是非とも酵素ドリンクの落とし穴について知っておいてほしいと思います。
酵素ドリンクは糖質がメインの飲み物
市販の酵素ドリンクはどのように作られているのかご存じですか?
実は・・・野菜や果物を大量の砂糖に漬けこみ発酵させて作っているのです。
炭水化物(糖質)の量が多く、タンパク質は微量です。
そして、飲みやすくするために「果糖ブドウ糖液糖」などの甘味料が使われている場合もあります。
つまり酵素ドリンクは糖質がメインなのです。
それをファスティング中に飲むということは、空腹時に糖質を摂ることになります。
そのため、血糖値は急激に上昇し、その後急降下してしまうため、すぐに空腹を感じてしまいます。
さらに、糖質が体の中に入ることで、膵臓から肥満ホルモンであるインスリンが分泌されます。
インスリンが出ている間は脂肪は燃えないため、ファスティングのダイエット効果は少ないといえるのです。
ファスティングは、
インスリンを分泌させずにインスリン抵抗性を改善することや、
糖からではなく脂質からエネルギーを得る体にシフトチェンジさせること等
が、本来の目的であるため、糖質を入れないことが鉄則です。
なので、なぜ酵素ドリンクをファスティングに使用するようになったのか、非常に疑問なのです。
市販の酵素ドリンクからは酵素を生きたまま摂取できない
しかし、酵素ドリンクに入っている酵素こそがダイエットに有効なのではないか? という質問をよく受けます。
酵素と聞くだけで、摂るといかにも体に良いように思えるのですが、ここでよくある誤解を解いておきましょう。
そもそも、加工食品である瓶詰めの酵素ドリンクから酵素を生きたまま摂取できるか? ということです。
品質表示基準(JAS法)、食品衛生法 などでは、
缶詰、瓶詰めとは、食品を缶または瓶に詰めて密封したのち、加熱殺菌を施し、長期の保存性を与えた食品である
と定義されているんです。
この加熱殺菌で酵素は死なないのでしょうか?
酵素は60℃以上の熱で活性が失われるといわれていますので、残っているのは糖度の高い液体である可能性は否めません。
食物から摂る酵素は、消化酵素を助けますが、体内の酵素を直接増やしてくれるわけではありません。
体内で働く消化酵素や代謝酵素は、タンパク質から体内で作られるんです。
市販の酵素ドリンクは、タンパク質が微量で、ほとんどが糖質なんです。
さらに、食物に含まれる酵素と体内で働いている酵素が同じではないということを、是非、知っておいてほしいと思います。
酵素には食物酵素と潜在酵素の2種類がある
酵素は、消化や代謝を助けるタンパク質の一種です。
大きく分けると、食物酵素と潜在酵素の2つがあります。
食物酵素とは、
野菜、果物、発酵食品などから摂り入れる酵素のことです。
食物酵素の役割は、潜在酵素である消化酵素の働きをサポートすることです。
なので、食事から酵素を摂っても、そのまま代謝酵素になるわけではないんです。
潜在酵素とは、
体内で作られて働く酵素のことです。
消化酵素と代謝酵素があり、体内で一生に作られる量には限りがあると言われています。
食べ物の消化、エネルギーの発生、細胞の再生、免疫力に関わっています。
添加物が多く含まれた加工食品は、甘い物、脂っこいものを食べ過ぎると、消化器官に負担がかかり、消化にエネルギーをたくさん使うことになります。
すると、代謝の方にエネルギーが使われにくくなるため、酵素の働きが低下して太りやすい体になってしまいます。
胃腸に負担がかかることが、そもそもの太る原因を作っているのです。
また、消化器官への負担が大きければ、消化酵素が一生懸命働かなければならず、大量に消費されます。
そこで、食物酵素の酵素ドリンクが胃に入るのであれば、消化酵素をサポートできるかもしれませんが、果たして加熱殺菌した液体の中で、生き残っているのでしょうか?
糖質に偏った酵素ドリンクの生きているかどうかわからない酵素に期待するよりも、潜在酵素の材料となるタンパク質を含め、栄養素がバランスよく摂れるボーンブロススープなどを使用してファスティングすることのほうがはるかに効果が望めるのです。
外から酵素を摂り入れようとしなくても、酷使していた消化器官が休まると、エネルギー代謝の方が活発になり、消化酵素の無駄使いを抑えることができます。
なので、16時間消化器官を休ませてあげる間欠的ファスティング等で、日常的にファスティングを取り入れる生活を続けることの方が、高い市販の酵素を飲むよりも消化器官を休ませてあげ、エネルギー代謝を活発化にすることで、糖質からエネルギーを得るシュガーバーニングの代謝システムから脱却することが可能になります。
そもそも、代謝を良くするためには、
炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維
の六大栄養素のバランスを取ることが重要です。
現代時の食事は、糖質を摂りすぎており、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足しがちですから、消化器官を休ませてあげた後は、これらの栄養素をバランスよく摂取していいくことが重要です。
酵素ドリンクの落とし穴・・タンパク質が少ない!!
もう一つ、酵素ドリンクの穴である、タンパク質が少ないことのデメリットについても知っておいていただきたいです。
私達の体は、摂取エネルギーよりも消費されるエネルギーの方が上回ると、血中のブドウとが不足し、飢餓状態になります。
すると、肝臓に蓄えられたグリコーゲンや、筋肉などの体内のタンパク質が分解されてブドウ糖に変わり、血中に入って不足している血糖が補われるんです。
この働きのことを「糖新生(とうしんせい)」と言います。
ダイエットで筋肉が落ちちゃうのは、食事からのタンパク質が足りず、筋肉の合成よりも、この糖新生の方が上回るからだと考えられます。
筋肉が作られるよりも、筋肉が分解されちゃって、エネルギー源として使われるほうが多いんです。
酵素ドリンクを用いたファスティングでは、タンパク質が必要分取れないため、筋肉が落ち、基礎代謝が低下し、ダイエット前よりも脂肪がつきやすい体になってしまうという落とし穴があります。
一方で、ボーンブロススープを使用したファスティングは、その逆でタンパク質を積極的に摂り、筋肉の合成を促す方法になります。
糖新生と、筋肉の合成が同時に起こるため、ファスティング直後は体脂肪だけでなく筋肉量も少し減っていることがありますが、通常の生活に戻ると体脂肪が減り、筋肉量が増えるということが起こってくるんです。
筋肉の合成は、スピードに個人差がありますから、筋肉量が増えるまでに1週間の人もいれば、2週間の人もいます。
そのため、ボーンブロスファスティングを終了した後は、積極的に筋トレを摂り入れることで、筋肉は維持でき体脂肪のみが減るという結果に導いてくれるのです。
ファスティング中に飲むドリンクにより、結果が大きく変わってくることを念頭に置きながら、ファスティングをしてほしいなと思います。
酵素ドリンクのデメリットまとめ
もう一度、酵素ドリンクのデメリットについて、まとめてお伝えしておきますね。
1つ目は
空腹時に糖質をメインに摂取することになり、血糖値が乱効果する。それにより空腹になりイライラする。
2つ目は
ファスティングの唯一の目的であるインスリン抵抗性の改善が、糖質メインの酵素ドリンクを摂るとインスリンが分泌されてしまうため妨げになる。
3つ目は
ドリンクに含まれている酵素が活性化していない可能性が高い
今は、コールドプレスで熱を加えない特殊製法により、酵素ドリンクを作っているメーカーなどもありますので、ひょっとしたら活きた酵素を消化器官に届けることが可能かもしれません。
けれど、一般的に市販で販売されている酵素ドリンクには、上記のようなデメリットもあるんだということを念頭に置いていただくことで、ファスティングの成果が大きく違ってくると思いますので、ファスティングのドリンク選びには慎重になっていただきたいと思います。
バンコクRENEスパでお勧めしているのはボーンブロスファスティング
そんなことからお勧めしたいのは、栄養をしっかりと摂りながらも糖分を摂らないのでインスリンの分泌を抑えることができるボーンブロススープです。
ボーンブロススープは、自分で作ることが可能ですし、また専門店もありとても安価で入手できます。
酵素ドリンクは、1万円以上するものも見かけますが、ボーンブロススープなら購入してもバンコクなら450円位で1日分が購入できます。(日本でも500~600円位です)
もちろん自分で作れば、もっと安くつきます。
なので、コストの面でも気軽にファスティングに取り組むことが可能である上に、とても安全であるため、バンコクRENEスパで行うファスティングには、ボーンブロススープを使用しております。
それでは、なぜ、ボーンブロススープが良いのかについても参考にご紹介しておきますね。
タンパク質をしっかり摂るからお腹が空きにくい
代謝を維持するためにも、しっかりとタンパク質を摂りながらファスティングを行っていきます。
そのため、良質のたんぱく質、特にに筋肉を合成したり腸管の細胞を強化したりする役割がある、プロリンとグリシンというアミノ酸が豊富なボーンブロススープは、抗酸化作用が高く、代謝を高め、腸の健康を促進することが可能です。
そして、普段摂りすぎている糖質を抑えることで、血糖値が安定するため、ダイエットの大敵である空腹を感じにくくなり、ファスティング中のイライラも防ぐことができます。
スープのみで過ごすのは3日間だけ
ボーンブロススープファスティングは4日間取り組んでもらいますが、実際にボーンブロススープだけですごすのは3日間だけです。
また、この3日間は、コーヒーや紅茶なども午前中のみ飲んでいただくことができます。
4日目の昼にはスムージーを飲んでもらい、夜には回復食のサラダを食べていただきます。
なので、固形物を全く摂らないのは3日間だけであり、さらに嗜好品のコーヒーや紅茶なども飲めることから、世の中に存在する多くのファスティングの中でも、優しいファスティング方法だと言えます。
仕事をしながらでも実践できる
仕事をしていない人でも、外食の予定が入っていない4日間さえあれば、割といつでも行いやすファスティングになります。
土日休みの5日のスタイルであれば、金曜日、土曜日、日曜日をファスティングの期間にするのがお勧めです。
仕事がある日でも、ボーンブロススープはいつ飲んでもOKなので、ボトルに入れてお腹が空くたびに飲めば、意外と激しい空腹を感じずに取り組むことが可能です。