なぜ腸内環境を改善しないといけないの? 腸は命の源

腸の情報ページを担当するのは、バンコクリンパマッサージ&理学整体スパRENE(RENE JAPAN BEAUTY & HEALTH)の店長 土井美苗(通称トヨ)です。

私は、日本の消化器外科医の石黒成治ドクターの、腸のことを学ぶいくつかのスクールを受講し、腸について勉強しております。

そもそも、私が腸のことを勉強しようとしたきっかけは、2021年の初めころから、自分の身体の不調に悩まされ始めたからです。

朝のめざめが悪い、常に体がだるい、便秘するようになった、お腹が重く常に張っているような感覚がある・・・・等々

理学療法とオステオパシー療法を行う治療院を経営して、お客様に健康について様々な指導を行っているのに、自分が不健康であって良いはずはないという焦りから、ネットで自分の身体の不調がどこからくるのかを探りました。

そこで、たどり着いたのが、石黒成治ドクターが YouTube で発信されている「Dr Ishiguro 健康チャンネル」でした。そして、先生が発信されている動画の中で、思い当たる症状について解説されている動画をいくつか見て、自分の体調不良は、腸が原因だという答えに行きついたのです。

そして、先生の著書を読み、先生の有料講座を受け、先生が開催されている腸のスクールにも入りました。そこで学んだことを全て実践して行ったところ、みるみる体調がが良くなっていったのです。

`(私が腸活に取り組んだ状況について、RENEスパのブログで連載で紹介しておりますので、腸活を始められる方は是非参考にしてください)

その後、お店のお客様で、私と同じような症状に悩まされている方に対して、自分が実践してきたことをお伝えしてやってもらったところ、パーフェクトにすべての方が体調改善されていきました。

そんな経験を経て、先生がいつも言われている「腸そのものの存在が人間にとって不可欠であり、腸は命の源」だということを実感することができました。

そんなことから、皆様に対して、健康的な毎日を送っていただくための健康情報を発信するにあたって、腸のことをお伝えしないでは何も始まらないと思い、「腸のヘルスケア」ページを開設しました。

腸に関しては、食事が深く関わってくるので、栄養学のページなどともリンクさせながら、できるだけわかりやすく腸に関する情報発信をしていきたいと考えております。

なぜ腸が命の源なの?

ということで、前置きが長くなってしまいましたが、腸がなぜ命の源とも言われるくらい体の中で大切な臓器になるのでしょうか?

最近になってようやく「腸」が全身に大きな影響を与えていることがわかってきました。

それまで私達は、頭が痛くなったり、胸が痛くなったりすると、脳梗塞や心筋梗塞の前兆かも?なんて重大な病気が潜んでいるのではないだろうか?と心配するものの、お腹が痛い、便秘気味、おならが多いといった、腸に関するトラブルについては、「これが普通だろう?」と軽視して、あまり気にも留めなかったのではないでしょうか?

少し気にするとしても、「便秘改善のためににヨーグルトを食べてみよう」くらいのものではないでしょうか?

おそらく多くの人にとって「腸」とは、「食事で食べたものを消化・吸収するところ」であり、それ以上の働きがあることについて知っている人は、あまりいないと思います。

実は、最近まで腸は謎の多い臓器とされていました。なぜかというと、内視鏡で小腸の奥まで見ることはできませんでしたし、腸内細菌のDNAの解析も今ほど進んではいなかったからです。それが、現代は医療機器や検査技術の進歩により、不可能であったことが可能になり、未知の領域だった腸のことがわかってきたのです。

たとえば、

・ 身体全体の免疫細胞の約6割が腸内に存在する

・ 腸の神経細胞は約1億個もある

・ 腸自ら判断をする「第二の脳」と言われるほどの機能を持つ

・ 腸のネットワークにより、腸内細菌が体のあらゆる臓器に影響を与える

「腸脳相関」といって、脳と腸が直接つながって相互に関係しており、脳すらコントロールしている可能性もある

といったようなことがわかってきたのです。

なぜ、腸はそれほどの機能を持っているのでしょうか?

それは、まず外から口の中に取り入れた様々な物を、身体の中で最初に処理しなければならない場所だからです。

腸は体の中にある外界であり、そこから得たものを体内のあらゆる場所に送り出す重要な役割があるためなのです。

つまり、石黒ドクターが言う通り、

「腸そのものの存在が人間にとって不可欠」

なものであり、腸は人間の身体の中心になるものだと言えるのです。

さらに、腸は心にも大きな影響を与えます。

腸はネットワークを通じてあらゆる臓器と繋がっています。とくに脳とは「迷走神経」を通じて腸と双方で連絡を取り合う「腸脳相関」の関係にあります。

緊張をするとお腹が痛くなったことはありませんか?

まさしく、腸と脳が関連している証拠なのです。

さらに、うつの患者には便秘や下痢が多いというデータも報告されており、腸内細菌が生み出した有害物質が脳に達して認知症を招くとも言われています。

つまり腸内環境の悪化が脳に影響し、心の問題を引き起こすこともあるのです。

さらに、さらに、腸内の悪玉菌が増えることで、さまざまなガンの原因になることもあり、アレルギーや肌荒れ、肥満にいたるまで、「心と体のあらゆる問題は腸に通ずる」なのですよ~

腸を変えると人生が変わる! 腸は自分でエイジングケアができる臓器

1908年にノーベル生理学・医学賞を受賞されたロシアのメチニコフという学者は、

「人間の死は腸から始まる」

という有名な言葉を残されています。

メチニコフは、世界で初めて「ヨーグルトが健康寿命のためにいかに優れているか」を科学的に実証された学者です。

彼はブルガリアの人がなぜ長生きなのか?ということに注目して、ヨーグルト等に含まれるプロバイオテクス(腸内細菌)が腸に良い影響を与え長生きにつながっているということを研究し、老化は腸内腐敗により加速されるという説を唱えました。

メチニコフは、腸がアンチエイジングに重大なカギを握っていると考えました。

腸内環境が整えば、皮膚や筋肉、骨の老化速度が低下することがわかっています。

石黒先生は、腸をと整えることで5年後の自分は今の自分よりも若く見えることは十分可能であるとおっしゃられています。

老化の大きな原因は炎症です。とくに腸に炎症が起きている人は倍速で老化していると言われています。なので、腸の炎症を取り去ることで、老化を食い止めることができますし、老化の速度を巻き戻すことも可能なのです。

また、腸を整えることはストレスを軽減させる効果もあります。脳と腸がつなかっていることが、ここ10~20年の間にわかってきていますが、腸の中に住み着いている腸内細菌は、このストレスを軽減する物質を作り出してくれていることもわかってきています。

腸内細菌は、ただ単に腸内に住み着いているだけでなく、私達の身体に必要な物質を作り出してくれています。脳神経に直接交信することができる化学物質の原材料からそのものまで腸内細菌がコントロールしているのです。

なので、腸内細菌の働きが悪くなると神経伝達物質に不具合が生じ、ストレスに弱くなってしまいます。なので、ストレスに弱い人や、ストレスを受けやすい人は、腸に問題があると疑ってみることが重要です。

そんなことから、腸内環境を整えることでエイジングケアが可能であり、他にも健康になるだけでなく、肥満も解消できるし、あなたにとって素晴らしい効果をもたらすことばかり!! という嬉しい未来が待っていますよ~

本物の腸活は腸内環境を整えることをメインに考えること

そんなことから、腸のことを考えていくことは、健康な体を手に入れるスタートであることはわかっていただいと思いますが、石黒先生は「多くの人がやっている腸活は腸のことを考えていない」とおっしゃられています。

大腸外科医の先生が言われている言葉なので、これはズズ~ンと響きます。

というのは、本物の腸活は、何か良い物を食べればよいというものではなく、まずは腸内の環境を整えることをメインに考える必要があるのだそうです。

よくある世間一般の「〇〇すれば良い」という腸活は、必ずしも腸のことを考えているわけではないそうです。間違った腸活は症状を悪化させる可能性もあります。

具体的には、便秘で悩んでいる人に「食物繊維を多く摂りなさい」という指導は良く耳にしますが、これは意外ですが間違っているそうです。

なぜかといいますと、便秘の人はいっぱい腸の中に便が溜まっている状態にあるわけですよね?そこにどんどん外から入れて行くというのは、詰まった下水管に上からどんどん水を流していくのと同じことになります。

食物繊維を摂る前に、いったい何日前に食べた物がお尻から便として外に出たのか?をまず考えないといけないそうです。

食物繊維自体は、腸内細菌の餌になるのでとても必要なものなのですが、それをしっかりと吸収できるようにまず先にふんずまっている腸を綺麗に整えてあげる必要があるのです。(この方法については、後々ご紹介していきますね)

さらに、良くある「善玉菌を腸内に増やすためにヨーグルトを食べなさい」というのも、日本人にとっては、必ずしも腸に優しいことをしているわけではないそうです。

これも、また詳しく説明しますが、日本人の消化器は乳製品が合わないことが多いのです。

では、発酵食品をたくさん食べればいいじゃないの?ということになりますが、爆発的に小腸の中に菌が増殖することになるのですが、「SIBO 」といって小腸に異常に菌が増殖してしまっている状態の人がいるのですが、そういう人にとっては症状を悪化させてしまうことになります。

さらに・・・

通常は、人間の身体の中で菌がたくさんいるのは大腸なのですが、腸の調子が悪い人は、大腸の手前にある小腸にも細菌が増殖している人が多いそうです。

食べた物が早いところから分解されはじめるので、発酵食品を摂ることで小腸内で細菌がガスをたくさん発生させることになり、すぐにお腹が張ったり、腸に炎症を起こしてしまったりするのです。

こういった症状の人は、まず腸にとって良いものを摂取するよりも先に、症状を改善して腸内環境を整えることからスタートする必要があるのです。

腸が健康であるということは、どういう状態のことになるのでしょうか?

腸が毎日毎日、食べた物をすぐに便として出すことができるようになるのが理想です。例えば、1日2回、食事を摂る人は1日2回便がDるのが理想なのです。

とうことで、腸内環境を整えるためにどうすればいいのかについて、このページで紹介していく予定でおりますが、簡単に言うと「今までの食生活を変える」ことが必要になってきます。