ファスティングについて知ろう!! その2  ボーンブロスファスティング

さて、健康になるためには腸を元気にしないといけない!!

痩せると健康になるのではなく、健康になると痩せる!!

 

ということで、腸内環境を改善して健康になるために一番考えなければいけないのは、食事なのですが、このサイトでも何度かご紹介しているとおり、健康になるための食事改善としては、栄養価の高いものを食べることよりも、まず食べたものをしっかりと吸収してエネルギーとして使うことができる健康な代謝システムを得ることが何よりも先決です。

 

【参考記事】糖質をエネルギーとするシュガーバーニングから脂質をエネルギーとするファットバーニングに代謝をチェンジさせよう

なので、代謝システムを改善するために、その導入として行うのがファスティングになることから、前回は、ファスティングの効果についてご紹介しました。

 

前回の記事はこちらから

 
実は・・・前回ご紹介したファスティングのメリットを最も享受するためには、水のみで行うウォータファスティングが最もパワフルで成長ホルモン、幹細胞の増大、オートファジーを見込むことができるんです。
 
でも・・そのようなファスティングは、すでに疾患があり治療しなければならないような状態の人が挑むべきファスティングであると大腸外科医の石黒成治先生(バンコクRENEスパ店長は石黒先生の健康スクールで勉強しています)はおっしゃられています。
 

 

ボーンブロスファスティングって何?

 
そこで、先生が奨励しておられるのが、ボーンブロスファスティングです。
 
ファスティングの導入に用いるボーンブロスファスティングはブロス中にたくさんのたんぱく質をふくみます。
そのため水だけで行うウォーターファスティングに比べて、成長ホルモン、幹細胞の増大、オートファジーの増大は少ないそうです。
 
けれど、腸を元気にしてインスリン抵抗性を改善するためには、最も安全で苦痛なく継続できそしてパワフルな結果が得られる方法になるそうです。
 
 
前回の記事でもお伝えしましたが、糖質をカットした初期には、 体のだるさ、手足のしびれ、 気力の低下などが 起こり ます。  
そのため、 糖質をカットするとすぐに糖質を補給したいと感じます。

 

この渇望所の時期をうまく乗り越えるために、先生が勧めておられるファスティングの方法 が、この「 ボーンブロス・ファスティング」 というファスティング 法 なんです。
 
 
ボーンブロス( Bone Broth) とは、 牛 や 鶏 や 魚 の 骨 から とっ た スープ になります。
 
動物 の 骨、 腱、 靭帯、 その他 の 柔軟 な 結合組織 には コラーゲンと呼ばれるたんぱく質が含まれています。
コラーゲンは、人体で最も多いタンパク質です。
 
ボーンブロスを作る段階で、コラーゲンはゼラチンという別の種類のタンパク質になります。
 
ゼラチン には、 プロ リン、 グリシン、 アルギニン、 グルタミン など、 抗 酸化 作用 が 高く、 代謝を高め、 腸の健康を促進するアミノ酸( タンパク質の構成)がたくさん含まれています。
 
栄養豊富なボーンブロスには、糖質は含まれず、ファスティング中に摂取するには最も理想的な食材になるのです。
 
 
とうことで、今回、私はこのボーンブロスファスティングに挑戦してみました。
この挑戦結果については、別ブログでご紹介しておりますので、興味のある方は読んでくださいね。
 

ボーンブロスファスティングのやり方

ボーンブロスと水分で、まず3日間ファスティングを行った後に、4日目に回復食を摂取します。

4日間は、糖質を摂取しないので、この後1日、過剰な糖質を摂取しなければ、無事に渇望症の期間を乗り越えることができます。

 

ファスティング中にどうしても衝動的に襲ってくる食べたい欲求については、糖質依存が強い人は突然襲ってくるそうです。
 
どうしてこのような欲求が突然襲ってくるのでしょうか?
これにもちゃんとした理由があります。
 
胃のなかがからっぽになっていると空腹ホルモンのグレリンが分泌されて、脳が食べろという指令をだします。
 
このグレリンを黙らせるには・・・・胃の中にものを入れてやればおさまるのだそうです。
 
 
ということで、

ボーンブロスはいつ飲んでも大丈夫です。

 

また、ブレリンを黙らせるのに効果があるのは、リンゴ酢や抹茶だそうです。

私はファスティング中は、マザー入りのリンゴ酢を頻繁に飲みました。

 
 

ファスティング中に経験する症状とは?

 
 
ファスティングを行っている最中に経験する症状があります。
 
人により程度に差がありますが、軽度のめまい、吐き気、頭痛が起こることはは珍しくありません。
 
このような症状が起こる原因は脱水、塩分不足であることが多いです。
水分摂取が追い付けば、これらは12-24時間でおさまるそうです。
 
薄い尿がでいても水分が足りないことはあります。
多くの方が2日目の午後に経験します。
 
なぜなら脱水症状は1日遅れでやってくるためです。
 
口の渇きを覚えている場合は、いくら尿が出ていても細胞内に十分水分がいきわたっていません。塩もダイレクトにペロリとなめてそのうえで水分摂取することが重要です。
 
また、症状が悪化したり手足の痺れや酷い寒気を覚える場合は、おもいっきって中止して食事を摂取することも大切です。
 
 

ファスティングを終了してもすぐに食生活をもどせば元の木阿弥

 

ボーンズブロスファスティングで、糖質を極端にカットした数日間を送っても、その後、通常の食生活に戻ってしまえば全く意味がありません。
 
大切なのは、その後どのような食生活を維持するかにかかっているので、この後も石黒先生の指導は続きます。
 
次に行うのは「間欠的ファスティング」です。
 
【参考記事】間欠ファスティングとは?
 
続けて間欠的ファスティングを用いれば無理なくファスティングを継続できます。
 
毎日、少しずつのファスティングを続ける感じです。
 
 
ボーンズブレスファスティングから間欠的ファスティングに続く食生活改善のプログラムを28日間継続します。
 
 
間欠的ファスティングを続けることで、インスリン抵抗性が改善されます。
 
それにより、代謝システムをシュガーバーニングからファットバーニングに切り替えることが可能となるのです。
 
 
このようにファスティングを取り入れていくことのメリットについて、2018年にサイエンス誌で「A time to fast(
ファスティングする時だ)」という論文が発表されました。
 
ファスティングの健康改善効果についてのメカニズムは、完全には解明されていないが、定期的にエネルギー摂取を制限することには、慢性炎症など多くの代謝異常を改善し、神経変性の進行を食い止める効果がある
石黒先生は、「今後、ファスティングを伴う食事療法は、メタボリックシンドローム、心血管疾患、がん、アルツハイマー病などの神経変性疾患に対する治療戦略としても重要な位置づけになってくるであろうと予想される」とおっしゃられています。
 
ボーンブレスファスティング方法をメインとした食事制限の方法について興味のある方は、先生の著書
「食べても太らず免疫力がつく食事方」
を是非、読んでください。
 
また、詳しいボーンブロススープの作り方やファスティングの方法については、バンコクRENEスパにおいてもファスティングコースとしてご提供させていただきます。