痩せる理論を知れば体調も改善される!代謝システムを変えよう!

皆さんは、「人間の身体には2つの代謝システムがある」ということを知っていますか?

 

たくさん運動をしているのに何をしても痩せない・・・

たくさん食べているはずなのに、すぐにエネルギー切れになって疲れてしまう・・・

といったような悩みを抱えていませんか?

 

それは、あなたの代謝システムが「シュガーバーニング」の状態になっているからです。

「シュガーバーニング」の代謝システムを「ファットバーニング」の代謝システムに変えていくだけで、あなたの身体は劇的に変わりますよ!

 

このページでは、2つの代謝システムについて詳しくご紹介し、痩せて健康になる理論をお勉強してもらいますね。

 

あなたの体はすべて食べたものでできている!

 

人間の体は60兆個とも37兆個とも言われてる、とんでもない数の細胞で構成されています。

そして細胞ひとつひとつは、すべて食べたもので構成されているんですよ

えっ? 感情や思考を司る脳も食べたものでできているの?

と驚かれるかもしれませんが、もちろん脳もあなたが食べたものでできているので、食事を変えることで体調が変わるだけでなく脳のパフォーマンスまで変わります。

 

多くの方は、食べ物を食べる時

値段が高いか安いか

美味しいか美味しくないか

カロリーが高いか低いか

といったような基準で選んでおり、食事から得られるパフォーマンスやベネフィットを意識して選ばれている人は、よほど健康について意識の高い方だと思います。

けれど、この健康意識が高く、食べる物を気にして選び口にされている人でも、「あんなに意識して体に良いと言われるものを食べているのに、どうして痩せないんだろう・・・どうして毎日疲れが取れないんだろう・・・」という方が多いのも事実です。

 

それは、栄養価の高いものを食べても、それを代謝するあなたの体の代謝システムが「シュガーバーニング」だと、絶対に痩せないし、絶対に健康的にはなれないということに気が付いていないからです。

代謝システムを「ファットバーニング」に変えることにより、健康的で若々しい体を手に入れることが可能であり、同時にダイエットも可能になってくるのです。

 

シュガーバーニング・ファットバーニングっていったい何?

シュガーバーニング(糖質燃焼型)とは

当をエネルギー源とする代謝システムのことになります。

反対に、ファットバーニング(脂質燃焼型)は

脂肪をエネルギー源とする代謝システムのことです。

 

つまり簡単に言うと、お砂糖が大好きで、ケーキやスイーツが止められない、炭水化物も大好きといったような糖質をたくさん摂っている人は、間違いなくシュガーバーニングの代謝システムになっています。

現代人のほとんどが、このシュガーバーニングの代謝システムで、日々のエネルギー源を得て生活をしているのですが・・・

糖というのは体内に蓄える備蓄量に限りがあるため、すぐにエネルギー不足に陥ってしまうのです。

反対に、ファットバーニングという脂肪をエネルギー源とする代謝システムの人は、人間の体内には脂質の備蓄が豊富であるためエネルギー切れを起こすことが少なく、そのため生活のパフォーマンスの質を落とすことなく生活を送ることができます。

なので、糖質を控えて、良質な脂質をたくさん摂取することで、今まで糖質をエネルギー減としていた代謝システムを、脂質をエネルギーとして使えるように変えていくことで、1日中ハイパフォーマンスでの生活ができるようになるのです。

 

みなさんは、私達の体のエネルギー源となる栄養素には何があるかご存じですか?

エネルギーとして使われるのは

「脂質」

「糖質」

「タンパク質」

の3つです。

なので、いくら野菜や果物からビタミンやミネラルを摂っても、それらはエネルギーにはならないんです。あの環境活動家のグレタトゥンベリちゃんは、ヴィーガンであることでも有名ですが、最近の彼女は、どんどん痩せてきて肌もカサカサでまるで老婆みたいに見えるのですが・・・

野菜や果物しか食べないとエネルギー不足に陥るのは当然なので、老化がすごいスピードで進んでいる気がします。

 

次にこの3つのエネルギー源の中で、身体がエネルギーとして使う優先順位は、

1位 糖質

2位 脂質

3位 タンパク質

です。

実際には、活動のためのエネルギー源となっているのは、糖質と脂質の2つであり、タンパク質は筋肉を作ったり修復したりする働きに使われています。

 

糖質のエネルギータンクと脂質のエネルギータンク

 

人間の体の中には糖質と脂質のエネルギーを貯蔵するための2つの燃料タンクがあります。

ただし・・・この燃料タンクの貯蔵量が全く違うのです。

 

糖質のタンクは、1500~2000㎉ であるのに対し、 脂質のタンクは、糖質タンクの約20倍の 4万㎉ 

もの容量があるのです。

 

少しでも運動すれば数百カロリーを使ってしまうので、糖質の貯蔵タンクはあっという間に燃料切れを起こしてしまいます。

反対に脂質のエネルギータンクは、約20倍もの容量がありますので、糖質と脂質のエネルギーでは、その持続力が全く違うのです。

 

糖質のエネルギータンクは、肝臓の中にあります。

グルコース(ブドウ糖)に変わるグルコーゲンという形で、このタンクの中に蓄えられています。

 

脂質のエネルギータンクは、脂肪細胞の中にあります。

脂肪細胞は体中にあるため、多くの量を蓄えることが可能なのです。

 

脂肪細胞は、特に皮膚の下や内臓の周りに多くあり、その中に脂肪酸という形で蓄えられています。

 

人間は400万年もの間、脂質をエネルギー源としてきた狩猟採集民族

 

本来、私達の体はシュガーバーニング(糖質燃焼型)の代謝システムに適した状態には作られていません。

人間がエネルギー源すべきなのは、糖質ではなく脂質なのです。

 

私達の先祖は400万年前に誕生したときからずっと、穀物を栽培していたわけではなく、その後の399万年は狩猟採集によって生活してきました。

つまり、エネルギー源の中心は動物や魚介類などから得られるタンパク質と脂質でした。

 

しかし、狩猟生活では、いつも確実に食べ物を得ることはできません。現代の野生動物達と同じです。

そのため、狩りに成功したときに食べられるだけ食べて脂質としてエネルギーを体内に貯蔵していました。

そして、食べ物がないときも、脂質の貯蔵タンクから少しずつ燃料を補給して生命活動を維持してきたのです。

 

さらに、緊急にエネルギーが必要な時、例えば獲物を追いかける、猛獣から逃げるといったケースで、すぐにエネルギーを取り出せる「補助タンク」として糖質のエネルギータンクを使っていたのです。

 

普段はファットバーニングのシステムを使って燃料を補給し、緊急時だけシュガーバーニングのシステムに切り替えていた

これが、400万年もの間、私達の祖先の代謝システムだったのです。

 

たった1万年の間に人間は糖質からエネルギーを得るようになってしまう

 

ところが、私達の先祖が狩猟生活から、稲や穀物を作るようになった1万年ほどの間で、人間の代謝システムはファットバーニングからシュガーバーニングに変わつてしまいました。

 

穀物を栽培し、穀物に含まれる糖質からエネルギーを得るようになり、さらには獲物を狩るために野山を駆け回ったりしていたのが、畑を耕すことでエネルギーを必要以上に使わなくても済むようになりました。

 

さらに、現代の私たちは、食べ物(とくに炭水化物など)を簡単に手に入れることができるようになりました。

仮に貯蔵タンク内のエネルギーを全て使い切ってしまうことがあったとしても、食べ物は豊富にあるため、すぐに食べて補給することで満杯にすることができます。

現代は、キャパの少ない糖質の燃料タンクだけで、日々使うエネルギーを十分にまかなっていけるようになってしまったのです。

 

つまり、巷には食べ物が溢れているので、1日に何度も食べ物を補給することが可能になり、簡単に燃料を取り出せる糖質のタンクを使って暮らすようになってしまったのです。

 

しかし、糖質は本来、脂質のエネルギーがなくなったときに補助的役割で使うものです。(400万年もの間、私達の祖先はずっとそうしてきました)

そのため、糖質を過剰に摂取することで、身体のあちこちに不具合が生じることになってしまったのです。

 

 

糖質のエネルギータンクに依存するのは危険 

 

本来のファットバーニング中心の生活からシュガーバーニングに頼る生活に変わってしまったため、様々なトラブルが現れました。

長い間、脂質をエネルギー源として活動してきた私達の体は、「シュガーバーニング」ではなく「ファットバーニング」に適した仕組みになっています。

 

糖質をエネルギーに変える「シュガーバーニング」は、私達の体のエネルギー供給を不安定にし、本来のしくみである「ファットバーニング」の代謝システムの働きを妨害します。

 

そんなことから、高い水準で安定した脳と体の機能を引き出すには、「シュガーバーニング」から[「ファットバーニング」に切り替えることが必要となってきます。

 

現代でも、ファットバーニングの生活を続けることで健康を維持している民族や、糖質中心の食生活に変動した途端、病気の罹患率が急増した民族等の例がありますのでご紹介します。

 

 

北極やカナダ北部に住むインヌット族の人々

 

 

北極やカナダ北部に住むインヌット族の人々は、現在も糖質はほとんど摂らず、脂質中心の生活を送っています。

つまりファットバーニングの代謝システムで生きている人達です。

彼らは、世界の他の国の人に比べて、心臓病や脳血管障害、ガンの発生率が飛びに抜けて低いという特徴があります。

 

 

アマゾンの熱帯地域に住む人たち

 

 

アマゾンの熱帯地域に住む人たちの中には、数年前まで昔ながらの狩猟や採集を中心として生活をしている民族がいました。

それまで、ほとんど病気に悩まされることがない民族で有名でした。

 

ところが、近年になり、炭水化物、砂糖などの糖質を多く摂る食習慣が村に入ってきた途端、癌、心臓病、糖尿病、虫歯、風邪、うつ病等あらゆる不調の生じる割合がうなぎ上りに上昇したのです。

 

シュガーバーニングが及ぼす悪影響の研究結果

 

さらに、「シュガーバーニング」がもたらす悪影響に関するいくつかの研究データがありますので、紹介したいと思います。

 

 

ハーバード大学栄養学科の調査結果

 

ハーバード大学の栄養学科では、世界中の人々の食生活を調査するため、7大陸100以上の国々に対し、9年間にわたってフィールドワークを行いました。

発展途上国の地域に住む先住民族の人達は、炭水化物中心の先進国の食生活が入ってくる前は、歯を磨かなくてもみんな虫歯1つないとても綺麗な歯をしていた。

ということがわかりました。こえは、本来のファットバーニング中心の生活からシュガーバーニングに頼る生活に変わったためだと判断されました。

 

 

アメリカ生理学の教科書

 

人間の体は、もともと脂質の燃料を使うのが非常に上手だということで、アメリカの生理学の教科書には下記のように記載されています。

人間の体はエネルギー源として、グルコース(ブドウ糖)が好みではありません。

筋肉の細胞もグルコースではなく、脂肪酸に依存しています。

脂肪酸は人間の主な燃料です。エネルギーをつくるとき、体は栄養素として糖質ではなく脂質を使います

 

 

日本での研究結果

 

日本で約2万9000人の男女を対象に16年間にわたって、その食事と死亡原因、脂肪率の関連について調査した結果

 

男性の死亡原因はがんが全体の36%、循環器系疾患が27%と多く、加工食品やはちみつ、清涼飲料水に含まれる遊離糖(ブドウ糖、果糖、ショ糖を含む)や、天然糖の抗摂取が脂肪率を増加させることがわかりました。この砂糖類の高摂取は、がんと循環器系疾患以外が原因の死亡率も上昇させています。そして、女性では、がんが死亡原因の26%、循環器系が37%となり、遊離糖の高摂取があらゆる原因の死亡率を増加させていることがわかりました。『British Journal of Nutririo』』誌より

 

そもそも、1万年前の人類は、1年で小さじ100~500杯の自然の砂糖を摂取していたとある科学者は推定しているそうです。

 

それが、今ではなんと!!

日本人は、年間で16.5㎏(2018年、国際砂糖機関年間より)も摂取しているそうです。

これは、小さじにして4000~5500杯になる計算です。

 

この大量の砂糖が、みなさんの体に悪影響を及ぼすことは、誰の目にも明らかです。

心臓も肝臓も、脳もその他のすべての臓器もエネルギー源として糖質ではなく脂質を好んでいるのです。

 

今回は糖質をエネルギー源として使う「シュガーバーニング」と、脂質をエネルギー源として使う「ファットバーニング」の2つの代謝システムについてご紹介しました。

 

次回は、シュガーバーニングが人間の体に良くない理由について、さらに詳しくご紹介したいと思います。